タダヒコなど、斬新な企画はもうやらないんですか?

ー以前はタダヒコや定期券など斬新な企画をやっていましたが、もうやらないんですか?

タダヒコを簡単に説明をすると、昔11月23日の勤労感謝の日にお客さんに提供するメニューは全部タダ、働く店員はみんなボランティア(お客さん)で回すというイベントをやってました。

これを通じて働くこと、働いてお金をもらうとは何かをすごく考えたんですね。
というのも、お客さんはタダで喜んでいる。そして普段は他の仕事をしているヒトがカフェの体験ができる。いつもなら少数精鋭で働くスタッフが、その日だけはみんなで休憩を取ってワイワイと楽しく働くけて、本当にすごくいいイベントだった。

ーそのイベントはもうやらないんですか?

もう、多分やらないと思う。
この時培った働くとは何か?という一つの答えがメンバーシップ制のカフェという形で、実際、今働いてくれているスタッフの何人かは、ボランティアに近い形で働いてくれています。

ー仕事とはなんでしょう?

自分のやりたいこと、生きたい自分、ありたい姿で働けることがやっぱり一番で、当然お金がないと暮らしていけない側面はあるものの、これからの時代には我慢してお給料もらうというようなことではないと思う。

ー定期券とはどんなものだったのか教えてください。

毎月5,000円払うとカフェのメニューなんでも食べていいよという企画をやっていました。

毎月5,000円払ってもマメヒコに行きたいと思ってくれるヒトがいるのか?ということを試してみたら、実際たくさんいた。
今メンバーになってるヒトの大半は、この定期券の時に顔見知りになって、関係が密になったので、やっぱりこの定期券をやったことはすごく良かったです。

ー逆に定期券をやってマイナスだったことは何かありますか?

ボクらはマメヒコを支えたいと思ってくれる人がどれだけいるかを知りたくて始めたんだけど、5,000円でどれだけ食べられるかという人間の負の部分(射倖心)を煽ったところがあって、定期はやめたんだよね。

今はメンバーシップ制という形で、支えてくれる人たちと良好な関係を築く中で、毎月1,000円払って何のメリットがあるんですか?って聞くヒトには、特にメリットはない。ただ、私たちはお店を支えてくださる方を集めたいんですっていう言い方をしているのは、このタダヒコや定期券で培った経験が生きています。

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