【神戸】御影の街とMAMEHICO_その5

みなさん、こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影店長の渡辺臣将です。

前回の続き。

お店がオープンしてしばらく経った頃の話。
MAMEHICOでは、ほとんどのメニューが手作りで、季節ごとに新しいメニューを提供している。
試行錯誤を重ねて、東京と同じカフェメニューを御影でも出せるようになってきた。
正直、自画自賛だけど、美味しいものを自信を持って提供しているつもり。
イベントも少しずつ増え、そのおかげで、満席になるイベントも出てきて、多くのお客様が来てくれるようになった。

でも、通常営業の日はというと…、お客さんはほとんど増えない。
閑古鳥が鳴き叫ぶ日が多く、頭を抱えていた。
そんなある日、どうしたらいいのか悩んで、井川さんに相談したことがある。

「だからいつも言ってんじゃん。普通に営業しててもお客なんて来ないよ。面白いことやってお客を呼ぶんだよ。」と。

面白いこと…何だろう?その言葉に引っかかり、また悩み始めた。
正直に言うと、自分は真面目すぎるところがあって、「ちゃんとしなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」って、いつもそんな風に考えてしまう。

そんな時、「面白可笑ひこ」というイベントを御影で開催することに。
お客さんも巻き込んで、劇をやったり、歌を歌ったり、とてもにぎやかなイベントだった。

でも、実際にやってみると、自分がいかに面白味に欠けるかがよく分かった。
けど、少し頭のネジを外してみると、バカなことをやっている自分を楽しんでくれるお客さんがたくさんいた。
「あぁ、ユーモアってこういうことか」と、その時初めて気づいた。

もちろん、すべての人を満足させることはできない。
でも、共感してくれる人が一人でもいるなら、それでいいんじゃないかと思うようになった。
「ちゃんとしなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」と思い込んでいた自分から、少しずつ脱却する日々。
(もちろん、今もちゃんとはやってます。笑)

最近では、何事も「面白さ」を基準に考えられるようになってきた。
面白い事の一つとして、今年の秋には、もっとたくさんの地域のみなさんを巻き込んで、「みかげオープンマルシェ」という地域の美味しいものや楽しいことを集めたイベントを開催します。

お客さんに笑顔で帰ってもらえる、そんな瞬間が一番嬉しい。
そして、それこそがカフェを続ける原動力なんだと思う。

もちろん、MAMEHICOはこれからも「ちゃんと」美味しいコーヒーやデザートを提供し続けたい。
でもそれに加えて、もっと肩の力を抜いて、みんなで笑い合えるような、面白い空間を作りたい。
御影という街で、ただのカフェじゃなくて、唯一無二の場所になるように。

みなさんもぜひ、ふらりとMAMEHICOに遊びに来てください。
日々の忙しさを忘れて、少しの間でも一緒に楽しんでいただけたら、それ以上の喜びはありません。
これからも、新しい挑戦や面白い企画をたくさん考えていますので、どうぞお楽しみに。

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