枠ではくくれない魅力

みなさま、こんにちは。
MAMEHICO東京メンバーの伊藤桂子です。

東京は目黒にある「とんかつ とんき」をご存知でしょうか。
名前からもわかるように、とんかつ屋さんです。
とんきのとんかつ自体も美味しいのですが、ここはとんかつを楽しむというより、お店そのものを楽しむという言い方が合っている気がします。
先日も、とんかつ好きな友人と「とんきはとんきっていうジャンルだよね」なんて話をしました。
未訪の方は、ぜひ「とんき体験」をしに行って頂きたいくらい、小さな驚きの連続なのです。

とんきへ入店すると、まずは広い調理場をコの字型のカウンターがぐるっと囲んでいる光景を目にします。
お店の方たちの動きがすべて丸見えで、まるでショーを観ているような気持ちになります。

入店後にオーダーを聞かれ、カウンターの後ろの壁際にずらっと並んだ椅子の好きな場所に適当に座ります。
順番に並ぶ必要はなく、空いてる椅子に座り、呼ばれるのを待つのです。
私が伺うとき、大体10人以上はお待ちの方がいますが、暖簾をくぐった順にきちんと呼ばれます。
「どうやって覚えてるの!?」
これが、一番最初にくる驚きです。
注文用紙に、きっと何か書いているのかなと想像しますが、本当に間違えることなく、きちんと呼んでくださいます。

次に、とんきのとんかつは横と縦にカットされていますが、どうやら体型や年齢などを見ながら食べやすいであろう大きさにカットしてくださっているように見受けられます。
一度、隣に座ったガテン系のお兄さんのお肉のカットが少し大きめだったので気づきました。
すごいですよね。やはり、注文用紙になにか書かれているのでしょうか。笑

ごはんとキャベツはお替り自由。
これは他のお店でも、まぁあるサービスかなと思いますが、いつも、これまた絶妙なタイミングでお店の方が声を掛けてくださいます。
さらに、お会計したい時も、大体目が合います。
こちらから「すみません」と声を掛ける必要がほとんどありません。
全然見られている気はしませんが、いつでも様子を伺ってくださっているのですね。
そして、気付いたらいつの間にかキャッシュレスを導入していて、時代の変化にもきちんと対応しています。

いちばんの驚きは、いつもお店がキレイなこと!
創業何十年のお店で、毎日揚げ物しているとは思えないくらいにピカピカの美しさです。
お店の清潔感は、料理の美味しさをさらに引き立てているように感じます。

いろんなとんかつ屋さんがありますが、とんきはとんかつ屋というくくりには入れられない、とんきというジャンルなんだなーと毎回しみじみと思います。
そう、「とんきはとんき」なのです。

MAMEHICOもカフェにとどまらず、演劇やライブを開催したり、何故かドラマや映画を撮影していたりしますね。
お客さんが気軽に参加できるイベントも多く、気付いたらお客さんがスタッフになっていたり、イベントを主催していたりする姿も見かけます。
なんともヘンテコなカフェですよね。笑
これはもうMAMEHICOもカフェというジャンルではなく、「MAMEHICOはMAMEHICOである」と、多くの人が認識する日も近いのかなーということを、とんかつを食べながら思ったのでした。

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