ー なぜメンバーシップ制にしたんですか?
今まで、東京の立地の良いところに出店してきたけれど、立地が良いところは、そもそも家賃に見合う売り上げがカフェで立てられるか疑問だし、特定のお客さんとの関係を築きにくいから、リスクにもなるね。コロナでもお店に来てくれたお客さんは、名前を知ってるお客さんだったんだよね。立地が良くなくても、なるべくお客さんとの関係を密にしていった方が、つまりはコアなメンバーでお店を作って行った方が、これからは良いんじゃないかと思って、メンバーシップ制としました。
ー メンバーに求めることってありますか?
メンバーに求めることは、寛大さ。自分と似たようなヒトに会えることは良いことだと思う。ただ、他者との違いに対して、寛大であってほしいし、他のメンバーに対しては詮索や追求をしないでほしい。MAMEHICOが大切にしている10のことに「干渉するけど、監視しない」というのがあるね。人間関係に嫌な思いをしたヒトは干渉もしなくなっちゃうけど、「干渉するけど、監視しない」ことが大事。
ー 「マメヒコ」と「MAMEHICO」の違いってなんですか?
今はカタカナの「マメヒコ」は三軒茶屋しかないね。アルファベットの「MAMEHICO」は、銀座、神戸、桐生、今つくってる福岡の糸島で、ぜんぶコロナ以降に出来た。カタカナのマメヒコは、立地の良いところに不特定多数に対して出店していた。対して、MAMEHICOは立地が良いわけでもなくて、あえて目的地となるように出している。だから、立地の違いがあるね。そして、スタッフの心持ち、お客さんとの関係性の違いっていうことです。