紫香邸でお花を生けるということ

こんにちは!
MAMEHICOスタッフのサチコです。

MAMEHICOでは、店内でも季節を感じていただこうと各店舗ごとにお花を飾ります。
それぞれのお店は、お花屋さんでの買いつけですが、紫香邸はお庭に咲いているお花を生けるのです。
摘みたてのお花なので生き生きとしています。贅沢です。

桐生も少しずつ暖かくなってきて桜も満開。
お庭も春の息吹を感じます。

今は、スイセン、ボケ、スズラン、レンギョウ、ムラサキハナナ・・など。
名前がわかるものから、なんだこれ?という草花もあります。
色、香り、形、様々なお花が咲き誇り、お庭をお散歩しているだけで、たくさん発見があるのが楽しいです。

MAMEHICOに入りたての頃、スタッフの友ちゃんから教えてもらったことがあります。

「MAMEHICOで生けるお花は、華道のような華々しいものではなく、野に咲くお花のようなイメージで生けるといいんだよ」と。

紫香邸のお庭で実際に野草をよくみると、太陽がでている方向を向いて生き生きと咲いている。
こうやって土から顔を出しているのか、とか。
冬の寒さを忍び耐えてやっと咲いてくれたんだな、とか。
それを見つけては、よく咲いてくれたねと喜び感謝したり。
ひとつひとつを自然から教わります。

それらを、お庭に咲いている姿をイメージしながら花器に生けます。
うまくいくときもあれば、作為的に見えてうまくいかない時もあるけど。
お花同士の相性もお庭から教えてもらいつつ、その組み合わせも楽しませてもらっているのです。

さぁて、お花を飾りましょう!と、お庭にガサゴソと入るたびに「お邪魔します」。
ハサミで、チョキンと切るたびに「いただきます」という気持ちが自然と沸き上がります。

そして、枯れてきたお花はまた土に還します。
自然の一部を「お借りしている」のです。

お食事をするときも、「いただきます」という日本特有の言葉がありますね。
日本はそういう心がある国なんです。美しいと思います。

命を「いただく」。
そして、循環という形でお返ししていく。

紫香邸でお花を生けることは、私にとって「生かされている」ということを感じるお仕事のひとつです。

SHARE:

関連記事

RELATED POSTS