【群馬】「断ち切る」と「再生」

みなさん、こんにちは。
MAMEHICOスタッフの田中朋美です。

土砂降りの中始まった、お庭の大改造計画
その後は嘘みたいな秋晴れに恵まれて、作業を少しずつ少しずつ進めています。

根こそぎ一掃してキレイになった花壇に、何を植えていくのか。
全ては井川さんの頭の中にイメージ図があるわけですが、まずは玄関横の勝手口前にあった椿を移植することになりました。

その椿。
大変立派な陶器鉢に植えられていて存在感がありました。
でもよくよく見ると、なんだか土がガッチガチに固くなっている。
何より、運ぼうにも陶器鉢が動かない。
それは大きくて重たいだけでなく、椿自身が陶器鉢の外側にまで根を伸ばし、地面にガッチリと根を這わせていたからでした…!
さらに、その地面から小さな椿の木が新たに生えているではありませんか。
なんという生命力!

結局、陶器鉢と地面を繋いている根を切り、陶器鉢は思い切って割ることにしました。
割ってみてびっくり。
これでもか!というほどびっしりと根が伸びていて、もはやかたまりになっていました。
「すごいなぁ。」と思うと同時に、「苦しかっただろうに。」と思ったのです。

紫香邸の歴史と共に歩んできたであろう植物たち。
長い長い年月をかけてそこに居たのです。
まさに「地に根を張る」。
びくともしない足元をつくる生命力、すごいことです。

でも。
伸びすぎてどうしようもなくなった椿の根も、花壇の地中でつながり絡み合って蔓延っていた根も、私には「もういっぱいいっぱい。もうとっくに限界を超えている。」って見えました。

これらの根はどうしたらよいか。
方法は一つ。「断ち切る」ほかありませんでした。
掘って掘って、太い根を見付けたら電動ノコギリで切る。
スコップでザクっと切る。引っ張ってブチっと切る。
とにかく断ち切って、切り離して、取り除くほかなかったのです。
無事に幹を取り除いても、地中の中にはなお根が残っていて。
「根深い」って、こういうことなのかな…と。

そんなに切っても平気なのか正直よくわからないままに作業をしたので、乱暴な扱いだったのではないかと思います。
でも、伸びすぎた根を断ち切り、すっきりとしたことで新たな場所できっと「再生」してくれるだろうと信じて移植しました。

大きな椿は花壇へ、派生して飛び出しちゃっていた小さな椿は表の掲示板の足元へ、それぞれ植えました。
大きな椿は大丈夫そう。
小さな椿は…、葉が茶色くなってきてしまい、もしかしたら難しいかもしれません。

「断ち切る」って、痛くて苦しくて、ダメになる可能性があります。
新たな地で「再生」するまで、また伸ばしていくほかないんだろうなと思います。
でもそれができたら、今度はもっともっと伸び伸びと生きることができるんじゃないかな、とも思うのです。

これ以上、外側から何ができるかわからないですが、様子を見守っていこうと思います。
「根付く」って簡単なことじゃないし、そのもの自身がやらないとできないことなんだなぁ、と今更ながら思い知りました。

椿があった勝手口の所には、新たに「アオダモ」の木を植えました。
できるだけ椿の根を取り除いて畑の土も入れてみました。
紫香邸玄関の新たな顔になってくれる、予定です!

まだまだいくつもの種類の植木の作業が続きます。
一本ずつ紹介していきたいけれど、カタカナが苦手な私には名前を覚えるのも一苦労。
続きは、また今度。

SHARE:

関連記事

RELATED POSTS