こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影スタッフの水野知帆です。
お店には、さまざまな世代や背景を持つお客さまが集まります。
たとえば。
生まれたばかりの赤ちゃんと一緒にお茶を楽しむお母さま。
お着物が素敵なマダム。
真剣な表情でお打ち合わせをしているサラリーマンの方々。
お友だち同士で話に花を咲かせる大学生。
こうして日々お店に立っていると、本当にたくさんの、そして普段の生活ではなかなか出会えないような方々とお会いすることができます。
カフェという場所だからこそ、その人の雰囲気や温かさを直接感じられる。
それが、とても素敵なことだなといつも思います。
MAMEHICOには、どの店舗にも特徴的な「大きな長いテーブル」があります。
まるで相席のように、知らない方同士でも同じテーブルを囲んで座れる空間です。
今でこそこうしたスタイルのカフェは増えていますが、2005年のオープン当初は、まだ珍しい試みでした。
ときどき「どうしてこういうテーブルなんですか?」と聞かれることがあります。
その理由は、「偶然の出会い」を大切にしているからです。
見知らぬ人同士が自然と交流できる、そんな雰囲気を目指しているんですね。
この「自然な交流」というのは、スタッフとお客様の間でも大切にしたいと思っています。
ただ、忙しい時間帯などは、どうしても余裕がなく、お客さんとゆっくりお話しする時間がとれないことも多々あります。
「もっとお話ししたいな」と思いつつ、その場の業務を優先せざるを得ない場面も少なくありません。
また、カフェ営業では、お客さんのお名前を知る機会がほとんどありません。
もちろん、いきなり「お名前はなんですか?」とお聞きするわけにもいきませんし。笑
顔は覚えていても、お名前まではわからない、ということがよくあります。
でも、MAMEHICOは「メンバーシップ制イベントカフェ」。
お茶会やお食事会、音楽ライブ、演劇、トークイベントなど、さまざまなイベントを開催しています。
こうしたイベントでは、ご予約制となるため、初めての方でもお名前とお顔が一致します。
不思議なことに、お名前がわかるとぐっと親しみが湧き、お話ししやすくなるんですよね。
さらに、イベントの中には、お客さん同士で交流を深められる内容のものもあり、自然と会話が生まれる場面がたくさんあります。
初めて会った方同士が共通の趣味について盛り上がったり、新しい友達ができたりすることも珍しくありません。
こうした交流が生まれることで、カフェはただの「飲食の場」を超えて、思い出やつながりを育む特別な場所になるのです。
…、後編へ続く。