アイスコーヒー選挙

2026 SUMMER ELECTION

MAMEHICOのアイスコーヒーは、

微糖か?
無糖か?

あなたの一票で決まる。

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アイスコーヒー
投票日は6.30TUE
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mamehico.com

MAMEHICOでは長らく、アイス珈琲は微糖を定番として扱ってきました。甘くするためではなく、香りを引き立たせ、味わいを引き出すために、あらかじめほんの少しの砂糖を加える。そういう珈琲の楽しみ方を提案してきました。一方で、珈琲は無糖で、という声も一定数あり、無糖のアイス珈琲もお出ししてきました。

日本のアイスコーヒーを紐解くと、飲まれてきた地域や歴史背景によっても、砂糖の有無への考え方が様々あることに気づきます。この機会にじっくりとアイス珈琲と向き合い、何が一番MAMEHICOらしいのか、そんなことを考えてみたくなりました。

そんなわけで、MAMEHICOでは微糖は「アイコ」、無糖は「レイコ」とそれぞれに名付け、長年どちらも扱ってきましたが……いよいよ、この夏、どちらか一方に絞ろうじゃないか!ということになりました。

あなたは微糖派?無糖派?
揺るがない意見があればブレずにそちらを選ぶもよし、それぞれの派閥の主張や意見を聞いて考えるもよし。あなたの1票をどちらに投じますか?

候補者

微糖派 | BITOU
アイコ

香り、苦味、コク、そして甘み。
アイスコーヒーは完成された飲み物である。

アイコ
無糖派 | MUTOU
レイコ

余計なものは足さない。
珈琲そのものを味わうべきである。

レイコ
VS
ENDORSEMENT

応援演説

候補者から

両候補への応援メッセージが、ここに集まっていきます。
あなたも参加してください。

微糖派 アイコ
COMING SOON
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無糖派 レイコ
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政見討論会

全五回

一杯のアイスコーヒーをめぐって、両候補が五つの論点でぶつかります。歴史・階級・焙煎・ペアリング・番外編──あなたはどちらの主張を支持しますか?

COMING SOON
公開討論会の収録、近日公開
01
第一回 | 歴史編
アイスコーヒーは、はじめから甘かった
微糖派 アイコ

昭和の30年代から50年代にかけて、大阪の喫茶店の朝は、こんな景色だったんです。開店前、マスターが大きな寸胴鍋でどっさり珈琲を抽出する。そこへ砂糖を放り込んで、ガスコンロでぐらぐら煮溶かしていく。琥珀色に艶が出るまで煮詰めて、冷ましてから冷蔵庫へしまっておくんですね。

注文が入ると、氷を入れたグラスにそのシロップみたいに濃い珈琲を注いで、小さな銀色のポーションで「フレッシュ」を添えて出す。

なぜ、砂糖を事前に煮溶かしたのか。夏場には一日に百杯近く出たからなんです。一杯ずつ淹れて氷で冷やしている時間の余裕なんて、とてもない。だから朝のうちに作り置くしかなかった。ついでに言えば、砂糖をたっぷり溶かしておくと、ジャムが砂糖漬けで日持ちするのと同じで、作り置きの液も傷みにくくなる。甘さは、味であると同時に、ひと夏を乗りきるための知恵でもあったわけね。喫茶店がいちばん賑わっていた、勢いのある時代の話です。

冷蔵庫もある、もう作り置きの甘さなんていらない、と。それはその通りなんです。でも、アイスコーヒーというものが甘さとともに生まれて、その甘さがいい加減なシロップじゃなく、煮溶かした本物の砂糖だった ―― そのことは、伝えておきたい気がするんです。

無糖派 レイコ

昔のアイスコーヒーは甘かった。じゃあ、なぜ今は甘くなくていい、と言うのか。答えを先に言うと、甘くしなきゃいけない豆が、日常から消えたからなんです。昔、安い珈琲には、ロブスタという豆が幅を利かせていました。低地でたくさん穫れて、病気にも強くて、とにかく安い。

缶やインスタント、安いブレンドの増量に、ずいぶん使われた。ただ、苦味と渋みが強くて、そのまま飲むには、ちょっと角が立つんです。だから砂糖で、飲みやすくしていた。

ところが、アラビカという豆は話が違うんです。高い土地で、昼と夜の寒暖差のなかをゆっくり育つ。香りがあって、きれいな酸味がある。

ただね、このアラビカ、もともとはずいぶん厄介な豆だったんです。暑さに弱い、高い土地でしか育たない、おまけに「さび病」という病気にころりとやられる。手間がかかるわりに、たくさんは穫れない。だから本当なら、高くて、めったに飲めないものだったはずなんです。それがなぜ、コンビニの一杯にまで行き渡るほど作れるようになったのか。種の改良なんですね。東ティモールで、アラビカとロブスタが自然に掛け合わさった木が見つかった。これがロブスタ譲りの、病気への強さを持っていた。それを親にして、さび病に負けない、たくさん実のなるアラビカが、次々と生まれていった。そうやってアラビカは、だんだん世界の珈琲の真ん中へ寄っていきました。はじめは専門店や自家焙煎の店から。

そして、とうとうコンビニまで来たんです。2013年、セブンイレブンがセブンカフェを始めたとき、使ったのはアラビカ100%。マクドナルドも、スーパーの豆も、アラビカ100%と書いてある。いちばん安い、いちばん日常の一杯までが、隠さなくていい豆になった。隠す豆が消えれば、隠すための砂糖も、もういらないんです。

もう「砂糖を入れなきゃ飲めない」豆ではなくなった。入れるか入れないかを、自分で選べるようになった。それならデフォルトは自分で選べるべきです。

02
第二回 | 階級編
誰に向けたアイスコーヒー
微糖派 アイコ

アイスコーヒーは甘くないのが当たり前、たしかに、無糖というのはスマートです。けどこれ机に向かって働くヒトの論調という感じがします。

MAMEHICOは、机に向かうヒトより、身体を使って働くヒトのほうへ。汗をかくヒト、立ちっぱなしのヒト、現場で動くヒトへの一杯として届けたい、という気持ちがどこかにあるわけです。

身体を使う現場には、缶コーヒーと菓子パン、っていうセットが根づいているんです。コンビニのレジの前、自販機の前、作業現場のトラックの荷台、工場の休憩室。そういうところで飲まれているのは、たいてい甘い缶コーヒーでしょ。身体が、はっきり糖を欲しがっている。頭で「甘いものは毒だ」と言っているのとは、別の話なんですね。

だから、MAMEHICOがアイスコーヒーをほんの少しだけ甘くするのをデフォルトにするのは、どっちのヒトに向けてるのか、という選択でもあるんですね。スマートに机に向かうヒトだけじゃなくて、身体を使って働いて、くたびれて店に入ってくるヒト。そのヒトの一杯であってほしい、という。

もちろん、ベタベタに甘くするわけじゃありません。ほんのひとさじ。それが、くたびれた身体に、少しだけやさしい。そのひとさじは、汗をかくヒトへの、ささやかな味方のつもりなんです。

――あえて反論

身体を使うヒトだって無糖を選ぶし、甘くするのが寄り添いだというのは、ちょっと押し付けがましい?それは、その通りかもしれません。押し付けるつもりはないんです。ただ、洗練されたものばかりが正解とされてきた東京のカフェのなかで、くたびれたヒトのための一杯があってもいいんじゃないか。そう思っているだけなんです。

無糖派 レイコ

微糖派さんは、MAMEHICOは身体を使って働くヒトに向けて甘くしておきたい、と言いました。その気持ちはわかるんです。でも、ちょっと現実を見てみたいんですね。実際にMAMEHICOの扉を開けて入ってくるのは、どんなヒトか。大半は、机に向かって働くヒトたちなんです。

デスクワークというのは、一日じゅう座ったまま、頭と目だけを使う仕事です。よく「脳は糖を使うから、甘いものが要る」と言いますよね。たしかに脳は糖を使う。でも、その量は案外、少ないんです。机に向かっているだけで、茶碗何杯分もの糖が消えていくわけじゃない。

数字を見ると、はっきりします。座って働くヒトの一日の消費は、だいたい1800から2200キロカロリーくらい。筋肉をほとんど動かさないから、摂った糖は使われずに、血のなかに居座る。そこへ甘い缶コーヒーを一本飲むと、角砂糖にして十個ぶんくらいの糖が、いっぺんに流れ込むわけです。血糖値がぐっと上がって、身体はあわててインスリンを出す。すると二、三時間して、今度は逆に下がりすぎる。それでやってくるのが、強い眠気と、だるさと、集中力の切れた感じなんですね。

しかもね、いまの缶コーヒーや甘い飲み物の多くは、砂糖じゃなくて、果糖ブドウ糖液糖という、安くて吸収の早いものを使っている。血糖値を、よけいに急に上げやすい。しかも今は、みんな自分の身体やダイエットのことを気にしている。そういうヒトに、甘いのをはじめから出すのは、やっぱり向いていない気がするんです。甘さが欲しいヒトには、ひとさじ足してもらえばいい。

――あえて反論

客に合わせているだけで、店の意志がないじゃないか、と言われそうですよね。でも、目の前のヒトが何を求めているかを見て出すのが、店なんだと思うんです。いちばん多くのヒトが無理なく飲めるところを、はじめの一杯に選んでいる。甘くしたいヒトを断るわけでもない。ただ、起点をどっちに置くか、という話なんです。

03
第三回 | 焙煎編
浅煎りの酸味と深煎り
微糖派 アイコ

浅く煎った豆は、酸味が立ちますよね。珈琲の実は、もともと果物ですから、浅く煎るほど、酸っぱさのもと――クロロゲン酸やクエン酸、リンゴ酸ね――が残る。その尖った酸を、砂糖をひとさじ足して、丸くしてやる。浅煎りと砂糖は、相性がいいんです。砂糖というのは、甘くするためというより、角を取って、味を丸くするためのもの。そんなふうに思っているんです。

じゃあ、深煎りはどうか。深煎りはそれ自体に甘みがあるから砂糖はいりません。でも、ここがアイスのむずかしいところなんです。香りというのは、温かいほどよく立ちのぼるもの。冷たく冷やしてしまうと、せっかくの甘い香りが、どうしても奥に引っ込んでしまう。

そこで、ひとさじが効いてくる。スイカに塩をほんのひとつまみ振ると、かえって甘さがはっきりする。あれと同じなんです。塩を味わいたいわけじゃない。スイカの甘さを、引き立てるために振る。深煎りに足すひとさじも、それなんですね。甘くするためじゃなくて、冷たさで奥に引っ込んだ香りを、ふっと前に呼び出すための、呼び水なんです。

砂糖はごまかしだ、と思われがちです。それは人工的なシロップのイメージがあるからです。けど深煎りの甘い香りを、冷たいまま一番高く立たせるには、ほんの少しの本物の砂糖が、いちばんの呼び水になる。足すか足さないか、じゃなくて、その一杯がいちばんいい香りになるのはどこか。そう考えると、ひとさじの意味が、少し変わってくる気がするんです。

無糖派 レイコ

MAMEHICOのアイスコーヒーは深煎りです。豆を深く煎ると、二つのことが起きるんです。アミノ酸と糖が反応して香ばしくなる反応――パンの耳やお肉の焼き目と同じものね――と、糖が熱で分解されて甘く香る反応。プリンのカラメルを思い浮かべてください。この二つが、苦味の奥に、ふわっと甘い香りを生む。深く煎るほど、その香りは強くなる。だから深煎りは、もうそれ自体が甘いんです。砂糖を足さなくても、苦味の向こうから甘さが立ちのぼってくる。

MAMEHICOのアイスコーヒーは、その深煎りを濃いめに淹れて、氷で一気に冷やしています。煎るほどに生まれた甘い香りを、急いで冷やして閉じ込める。そこへさらに砂糖を入れると、せっかくの香りの上に、別の甘さがかぶさってしまう。香りで甘いものに、わざわざ砂糖を重ねることはない、というわけです。

「冷たいと甘さを感じにくいんじゃないか」と言われそうですね。たしかに、冷えると舌が感じる甘さは鈍ります。でも深煎りの甘さは、舌で感じる甘さじゃなくて、鼻から伝わってくる甘さなんです。だから冷たくても、ちゃんと立つ。そこが、砂糖の甘さとは違うところなんですね。

甘くないと物足りない、と思い込んでいるだけかもしれません。MAMEHICOの深煎りを、一度なにも足さずに飲んでみると、苦味の奥に、甘い香りが隠れている。それに気づく楽しみまで砂糖でふさいでしまうのは、ちょっと惜しい気がするんです。

04
第四回 | ペアリング編
甘さと苦みのコントラスト
微糖派 アイコ

お菓子と飲みものの合わせ方には、甘さの「落差」みたいなものがあるんです。

たとえば、甘さが10ある、濃い和菓子。あれに、甘さ0の、きりっと苦い抹茶を合わせる。落差は10。この尖った対比が、ぴしっと味を引き締める。茶道の濃茶と和菓子なんかは、まさにこれで、格式のある、美しい合わせ方ですよね。

でも、ここで考えてほしいんです。MAMEHICOのお菓子は、それほど甘くないんですね。地粉のマフィンにしても、砂糖をきかせるより、素材のほうを立てている。甘さでいえば、控えめなんです。

そういう控えめなお菓子に、わざわざ真っ黒な、きりきり苦い珈琲をぶつけて、落差をめいっぱい大きくしたら、どうなるか。なんだか、けばけばしいんです。だから、控えめなお菓子に、角の取れた、ほんの少しだけ甘い珈琲。落差は控えめに。お菓子と珈琲が、声を張らずに、すっと手をつなぐ。そのくらいが、いちばん品がいい気がするんです。

MAMEHICOのアイスコーヒーを、はじめから微糖にしておくのは、そういうわけなんです。お菓子と合わせたときの落差を、品のいいところに、こちらが先に整えておく。

砂糖は、甘くするためのもの。たいてい、そう思われていますよね。だから、入れた、と言うと、甘いのが好きなんでしょ、と受け取られる。でも、ほんの少しの砂糖には、苦味の角を取って、お菓子との落差を品よく整える、もうひとつの役があるんです。足すか足さないか、の二択をいったん降りて、その一杯が、お菓子といちばん品よく寄り添うのはどこか。そこから考えると、微糖という選び方の意味が、少し変わってくる気がするんです。

無糖派 レイコ

ペアリングというのは、正反対をぶつけることだと思うんですね。甘いケーキには、苦いコーヒー。落差が大きいほうがいい、と。ただ言いっぱなしじゃなくて、これにはちゃんと、舌の仕組みのうえでの理由があるんです。

味には、対比という働きがあります。甘いものを食べたあとに、苦いものが来ると、その苦味が、いっそうはっきり立つ。逆に、苦いコーヒーのあとのケーキは、ひときわ甘く感じる。違う味は、続けて味わうと、お互いを際立たせ合うんですね。だから、甘いケーキと苦いコーヒーを交互にやると、一口ごとに、甘さも苦さも、くっきりしてくる。

ところが、甘いものに、甘いものを合わせると、これが起きない。同じ甘さが続くと、舌が慣れて、だんだん鈍ってしまうんです。違いがないから、際立たない。甘さの上に甘さが乗って、どこまでがケーキで、どこからがコーヒーか、輪郭がぼやけてしまう。だからコーヒーは、苦味と酸味を、しっかり残しておいたほうがいい。

デザートのときのコーヒーは、脇役でいてほしいんです。自分は甘くならずに、ただ脇にいて、お菓子を立てる。出しゃばらないことが、いちばんの仕事、という珈琲でいてほしい。甘くするというのは、コーヒーが、自分も主役になりたがることなのかもしれません。そこを、ぐっとこらえてもらう。そんなアイスコーヒーでいてほしい。

05
第五回 | 番外編
偽物ではなく本物を
微糖派 アイコ

喫茶店で出てくる、あの小さなポーションのフレッシュ。あれが何でできているか、知っていますか。

答えを先に言うと、じつは、ミルクじゃないんです。

「フレッシュ」とか「コーヒーミルク」と呼ばれていて、いかにも、しぼりたての生クリームみたいな名前ですよね。でも中身の多くは、植物からとった油に、水と、混ざりをよくする添加物を足して、ミルクに似た見た目と口あたりに作ったもの。乳の成分は、ほとんど入っていないことが多いんです。だから、いくら入れても、本物のミルクのコクや、あの乳くさいような香りは、なかなか出てこない。

本物のミルクや生クリームは、すぐ傷む。常温に置いておけない。でも、植物の油で作ったフレッシュなら、夏でも常温の棚に積んでおける。日持ちする。安く、たくさん配れる。便利だから、喫茶店のテーブルに当たり前のように並ぶようになった。

MAMEHICOは、それを置いていないんです。代わりに、本物の生クリームか、本物の牛乳を選べます。アイスコーヒーに本物の生クリームをひとさじ落とすと、苦味の角に、まるいコクがのって、香りがふっとやわらぐ。重たくなるんじゃなくて、深くなる、という感じ。牛乳なら、もっと軽くて、やさしい。すっと混ざって、毎日でも飲めるような顔になる。どちらも本物だから、ちゃんとミルクの味が返ってくるんですね。

ひとつ言っておきたいのは、アイスコーヒーにミルクを入れたものとアイスカフェオレとは、まったく別の飲みものだ、ということ。

クリームを足すのは邪道だ、なんて、思わなくていいんです。植物の油のまがい物を入れるなら、せっかくの一杯がもったいない、というのはわかる。でも、本物のクリームなら、話が別。それは香りを消すんじゃなくて、アイスコーヒーの、もうひとつ別の顔を見せてくれます。

無糖派 レイコ

ずっと「砂糖はいらない」と言ってきた者が、こんなことを言うのは変かもしれません。でも——MAMEHICOのシロップなら、入れてほしいんです。

答えを先に言うと、それが本物の砂糖でできているからです。深い鍋に砂糖と水を入れて、火にかけて、ゆっくりかき混ぜながら煮溶かしていく。湯気の向こうで、砂糖がとろりと透きとおったシロップに変わっていく。それを冷まして、アイスコーヒーに添える。手間も時間もかかるけれど、MAMEHICOのシロップは、まぎれもなく本物の砂糖でできているんです。

本場アメリカのコカ・コーラも、もとは本物のサトウキビの砂糖で作られていました。それが1980年代、政府の補助金などで安くなった果糖ブドウ糖液糖に切り替わった。ちょうど日本の喫茶店がガムシロップに変わっていったのと、同じ頃ですね。世界のあちこちで、同じ置き換えが起きていたわけです。ところが、近ごろ揺り戻しがありました。アメリカのトランプ大統領が、コーラに本物のサトウキビの砂糖を使ってほしい、そのほうが味がいい、と言い出して、ちょっとした話題になった。じっさい、メキシコで作られるコーラはいまも本物の砂糖を使っていて、そちらのほうがうまいと、わざわざ取り寄せるヒトがいるくらいなんです。

無糖を頼むとシロップは添えて出てきます。だから、自分で量を加減できる。ほんのひとさじでもいいし、いらなければ入れなくていい。決めるのは、淹れた店じゃなくて、飲むヒトのほうなんです。

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