「嘘」と「リアリティ」

ボクはかつてテレビ番組を作っていたディレクターだったんです。それでテレビプロダクションも経営してました。ところがテレビに失望してしまって、カフェを始めたっていう経緯がある。
テレビは好きだったし、できるだけ誇りの持てる仕事をしたいなと励んでました。ボクも若かったからね、随分と青臭かったなって思います。
テレビというのはそもそも虚像です、「嘘」です。四角い箱に映像が流れてるだけですから。その嘘を支えているのは、細部における「リアリティ」なわけで、それをないがしろにしては、視聴者は離れてしまう。頑張ってやってるヒトがいるのを知ってますが、実際は、随分とないがしろになってし
まってる気がします。スポンサー企業の広告を、まるでニュースのごとく流したり、政府の思惑どおりに、視聴者を印象操作して誘導したり。
ボクは自分がカフエマメヒコを始めるならば、その「リアリティ」をとても大切にしたいと始めたんです。
(2023 年2月号)

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