みなさま、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの坂本智佳子です。
9月から始まったMALではブッキングを担当しています。
私が追っかけしているエトワール★ヨシノさん。
今月に、5thアルバム「ダイモニオン」がリリースされました。12/7@MAMEHICO銀座で、そのリリースライブが開催されます。
バンドもフルメンバーで、アルバムの収録曲を全曲お届けする、豪華なライブです。
先日のMAMEHICO御影のライブでは、5thアルバムに収録されている新曲も何曲か歌われました。
そのライブに参加していた20代の女の子が、新曲「カラーセロハン」は、たくさんの物が登場していて、それらの物のイメージで曲の世界観が構成されているから好きだ、と感想を述べていました。
ただ、私たちの世代では、物を持たないことが良しとされているから、このあとの世代は、物の価値観はどうなっちゃうんだろう?とも。
新曲「カラーセロハン」は、屋上遊園地の思い出を歌っています。
「よそ行きの服」から始まる歌詞の、ひとつひとつの名詞が、小さなころに屋上遊園地で遊んだことのある方には、懐かしい思い出を想起させるようです。
私は、屋上遊園地で遊んだことはないけれど、カラフルで楽しそう、けど切ないイメージが伝わってきます。
プロデューサーの井川さんによると、音楽的にもラストに向けてリズムが変わっていって、やがて無くなってしまう、切ない思い出であることが表現されている曲調だそう。
某片付けコンサルタントは「ときめくかどうか」の基準で、ものを捨てようと提唱しているこのご時世。
ときめくものって一体どれくらいあるんでしょう??
ときめいているものは、やがて心離れて色褪せて、ガラクタになってしまう。
こんなジャッジをいちいち求められるんだったら、最初からものなんて買わないで、ミニマムに生きるという生き方がエコだともてはやされるのも、分かります。
でも、キャンディの包み紙である「カラーセロハン」というガラクタ(言ってしまえばただのゴミ)は、誰かの美意識から生まれたもので、子供の心を動かして、思い出になるのです。
ミニマムに生きる、それはそれでいいけれど、ガラクタがあってこその人生だとも思います。
無くなるから、つまりは存在していたから、思い出になるのであって、最初からゼロだったら何も残らない。
世の中から、ガラクタを無くそう!ノイズを無くそう!すっきりさせよう!と言っているうちに、やがてはときめきも、心もなくしてしまいそうで、なんだか虚しい気持ちになります。
5thアルバムは、「カラーセロハン」の他にも、「紅灯の島」や「ライムサイダー」など、過去の思い出を歌う曲があります。
そこでは歌われていないけれど、その思い出は、血となり肉となって、いま生きる糧になっているんだろうなという予感がしました。
どこか未来への希望や勇気さえ感じられるのは、ヨシノの力強い歌声があってこそ。その姿勢は、アルバムを通して、一貫しているのです。
デジタル配信されているアルバムを聴くのも良いのですが、この世界観を最も感じられる場所は、やっぱりライブです。
アルバムもデジタルな打ち込みではなく、全て生音を収録しています。
けれども、ライブでは、歌声や楽器の振動や空気感、そしてお客さんとのコミュニケーションを含めて、ひとつの作品になるのだと思います。
12/7@MAMEHICO銀座のリリースライブ、足をお運びください。
そして、その空気感をぜひご体験ください。心より、お待ちしております。
2024.12.7
エトワール★ヨシノ 5thアルバム「ダイモニオン」リリースライブ
MAMEHICO銀座にて
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