こんにちは。MAMEHICOスタッフの草ヶ谷美香です。
今年、MAMEHICO銀座では、定期的に食の会を開催してきました。
MAMEHICO代表の井川さんが毎回のテーマに合わせて、面白可笑しくて、ちょっとタメになるお話をしています。
この12月で、今年の食の会もおしまい。今回は、「黒豆を煮る」がテーマです。
(*来年はまた新たな「食の会」の企画も考えています!)
MAMEHICOという店名は、そもそも「マメ(豆)」+「ヒーコー(珈琲を業界用語で。笑)」という意味で、井川さんがつけた名前です。
喫茶店だし、珈琲をお出しているし、「マメって珈琲豆のことでしょ?」ってお思いの方がとっても多いのですが、そうではなくて、大豆や小豆といった日本古来の豆のこと。
オープン以来、井川さんは様々な「豆を使ったメニュー」を考案してきました。
様々な豆メニューの中で、変わらずお出ししている「黒豆寒天(通称、クロカン)」というMAMEHICOの看板メニューがあります。
豆寒天と言えば、寒天に塩味のエンドウ豆が乗っていて、そこに黒蜜をかけて食べる、というのが一般的。
この塩エンドウ豆の部分を「甘く煮た黒豆」にし、黒蜜よりもあっさりとした「きび砂糖のシロップ」をかけて食べるのが、MAMEHICOの豆寒天です。
私がスタッフになって間もない頃、MAMEHICOは東京に4店舗あり、毎日全店舗で黒豆寒天を作っていました。
1年間で使う黒豆は1トンをゆうに超えていて、しかもその黒豆は北海道で畑を借りて自分たちの手で育てていたので、クロカンを作るということはマメヒコ内の一大事業でした…!
毎日、毎日、黒豆をたくさんの鍋で煮ていたので、ある日、井川さんが「これはそろそろ煮豆を作る機械を導入した方がいいんじゃないか?…よし!今まで以上にクロカンをたくさん作って世の中に普及させよう!」と言い出しました。笑
「もうこれはいっそ、クロカン工場を作ろう!クロカンが流行った暁には、工場の入口にケンタッキーの前に立つカーネルサンダース像のように、クロカンとスプーンを持って微笑む井川像を立ててほしい!」と、どんどん盛り上がる井川さん…!笑
その勢いで大きな展示会に出向き、そこで出会った機械メーカーの工場に黒豆を持って行って、実際に大きな機械で黒豆を煮るテストまでしました。
結果としては、機械で煮た豆は鍋で煮るのとは全く別の仕上がりになってしまい、残念ながら、機械化、工場の設立は断念されたのでした…!笑
秋冬の時期は、カフェメニューでは、つるりとして涼しげなクロカンはお休み中ですが…、今も昔も変わらず、MAMEHICOでは鍋でコトコト黒豆を煮てクロカンを作っています。
お正月も近いので、「これからお節用に自分で黒豆を煮るよ」という方も少なくないはず。
そして、「MAMEHICOなんだから、最終回はやっぱり豆についてでしょ!」ということで、20年近く豆を煮続けてきたMAMEHICOの、「豆を煮る」にまつわるあれこれ話をお届けします。
どうぞお聞き逃しのなきよう、お越しくださいね!
2024.12.14
食の会「豆を煮る」
MAMEHICO銀座にて
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