【場創りの会】白老遠足に参加して②

みなさま、こんにちは。
MAMEHICOメンバーの高月渉です。

場創りの会、初めての遠足。
北海道白老町を起点に色々な場を訪れ、様々な人との出会いがありました。

「最後に残った店だけが老舗である」

なかでも、最終日に行った室蘭のシャッター街でポツンと営業していた店の様子を思い返して、こんなコピーが頭に浮かびました。 

ランチのお店を探して、ブラマメヒコよろしく街を歩きまわりましたが、営業していた店は、たったの1軒、天ぷら「天勝」。
長ーいカウンターと清潔な割烹着の板長、バイトの若い男の子と楽し気に会話しながらテキパキ動くおばちゃんスタッフが醸し出すお店の雰囲気が何ともやさしく、ホッとできる快適な店です。

昼食時を過ぎていて人数も多かったので、メニューは名物の天丼一択。
味のほうは The をつけたくなる安定の美味しさ。しかもコスパ良好の950円!
大正9年創業の老舗だと、あとで調べてわかったのですが、なんと昭和天皇も食した名店でした。 

老舗というと「伝統」「格式」といった堅い言葉が紐づくイメージもありますが、この店のように「スタンダードな美味しさ」を誠実なスタッフの手で提供しつづけることも大切なのだなぁ、と考えさせられました。 

と、ここまで書いて思い出したのが白老町で朝風呂に行った「湯元ほくよう」。
昭和レトロな温泉旅館で朝食バイキング付きで1,000 円とこちらも超お得。
朝食はスクランブルエッグやウインナー、酢豚など品数は控え目ながら誰もが好きで満足できるメニュー。
古びた宿ですが不衛生な印象もなく、こちらも老舗の品格を感じました。

SNSを駆使してブームを狙ったり、行列ができて有頂天になるような、フードベンチャーとは真逆のスタンスで、たとえ最後の一軒になってもひたすらコツコツ商売を続ける。 

自粛圧力?で街が閑散としたあの時も、必要とする誰かのためにカフェ営業を続けたばかりか、お弁当も作り続けるMAMEHICOも、そんな老舗への道を歩んでいるよなぁ、と頼もしく感じた北海道での体験でした。

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