「食の会〜MAMEHICOのアイス〜」に参加して

ようやくようやく、食の会に参加できました。
食いしん坊の私、MAMEHICOでの初参加のイベントは、「たべよ、」という井川さんと角田陽一郎さんがやっていた食のイベントでした。かれこれ、6年前です。
知識豊富な井川さん、角田さんのお二人から繰り広げられる膨大な情報量とMAMEHICOの美味しい料理。
研修会か学会で聴講したかのように、頭がパンパンで消化しきれず、でも、充実感は強くて、毎回でも参加したいイベントだなと思ったことを記憶しています。

銀座のお店でのイベント参加は、実は今回が初めて。
7月のテーマは、MAMEHICOのアイスについて。
井川さんが雑談のように話し、いつ始まったのか分からないような、あのスタイルが好きです。

アイスクリームの乳成分量による分類や、アイスクリームの安定製造に必要な乳化剤やPH調整剤などの添加物について。
そして、空水茶屋でのソフトクリームマシーンふん詰まり事件の真相と商売敵(?)へのスパイ行為など。
序盤から笑いが絶えない内容でした。

何気なく食べていたアイスクリーム、冷凍庫に入れておけば永遠に腐らないものだと、私が勝手に思い込んでましたが、それは添加物のおかげでしたし、空気をたっぷり含んだエアー商法でした。

ジェラートは作りたてを提供できる商品です。
ジェラート屋さんがしょっちゅうかき混ぜてるのは、分離を防ぎ、カチカチにならないよう滑らかにするためでした。
旬の素材を使っている物は原価が高く、ダブルやトリプルで採算を合わせているとのこと。
最近は、ジェラート屋さんを見かけなくなり、カキ氷屋さんが増えているのは、ジェラート屋さんは儲からないためとのこと。なるほどです。

MAMEHICOで使っている新生酪農のアイスクリームは、こだわり満載のアイスクリームです。
今から50年くらい前に、低温殺菌のビン牛乳を全国に広めようとした団体。
こだわりの原料から出来たアイスクリームですから、美味しいに決まってます。
でも、個人には卸していないアイスクリーム。
MAMEHICOに卸してもらえるように何度も足を運んで交渉した苦労話もありました。

そして、話のラストは、やっぱり政治と金と消費者行動に行き着くわけです。
外国産のワインを片手に、外国産のチーズを食べながら、こんな話を語っていては元も子もないのですよ…というオチ。

「食べよ、」に参加した時のメモにこんなことが書いてありました。

“日本の不便さを残した方が幸せかも
バズらせない
曖昧なものを残した方がいい
グローバルスタンダードは弱い
管理社会は、考えないような(考えさせないような)社会になっている”

コロナ禍前のイベントでしたが、井川さんの基本的な考えは変わらないですし、私もほんの少しだけ理解が追いつくようになってきたかなと思ってます。

そして、お楽しみのお弁当。
いつもの、MAMEHICOのお弁当より華やかで気持ちが上がります。
周りでは「わー、ごま豆腐が大きい。だんだん大きくなってる」と声が上がってました。

メニューは、とうもろこしご飯とハンバーグ、ミニトマトのパルメザンチーズがけ、ナスとししとうの揚げ浸し、オクラと生木耳の和え物、ゴーヤとミョウガの和え物、ごま豆腐。
青もみじと笹のはらんが涼しげです。

MAMEHICOのご飯を食べる時に、枕詞に「都会なのに」とつけてしまいますけど、都会にも田舎にも、なかなか無いです。
こんなに、野菜が食べられる所、季節を感じられる所、手間をかけている所、生葉を使っている所…、口も目も胃袋も心も大満足でした。

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