演劇を通して感じること

こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの岩山有子です。
MAMEHICOエンタメ部の一員として、活動しています。

6月に上演した演劇「ベアトリネエチャン」を終えて、ホッとしたのも束の間、次は「面白可笑ひこ」がもうすぐ開催です。

先日、「ベアトリネエチャン」を終えたとき、ふと、小学生の頃の思い出が蘇ってきました。

私の家は警察の官舎で、同じ世代の家族がたくさん暮らしていました。
放課後になると、そこに住む子どもたちが、目の前の公園に自然と集まっていました。
学年はバラバラで、なんとなく顔見知りくらいの子どもたち。
みんなで鬼ごっこの独自ルールを作って走りまわったり、駄菓子を分け合って食べたり。
「夕飯だから帰っておいで」と言われるまで、ずっと遊んでいました。

今となっては、当時の会話の内容なんて全然覚えていませんし、きっと他愛ない会話をしていたんだろうと思いますが、ただただ楽しく遊んでいたことだけは、鮮明に覚えています。
なんとなく顔見知りだったものが、遊びながらお互いを知っていく中で、いつの間にか心地よく過ごせる仲間になっていきました。

そのときと今とは違い、私たちは目的を持って集まっています。
決して子どもの頃のように無目的に、ただ遊ぶために集っているわけではないけれど、そのときのことを思い出す心地よさがありました。

演劇では、同じ目的に向かって、「僕は/私はこう思う」、「ああしたい/こうしたい」など、お互いの意見を出し合いながら、それぞれの頭の中のイメージを、ひとつの形にしていきます。
会話の中で、相手の人となりに触れられますし、自分一人では思いつかないような発想が次々と生まれるのが本当に面白いです。
舞台という特殊な状況に置かれるからこそ、普段見ることのできない相手の一面が見えてきたりもします。
私はついつい視野が狭くなりがちだけど、その瞬間に生まれるムードをなんとなく感じ取って、しなやかに反応して、その場を楽しんでいるのかなと思っています。

来週7/15(月)は、いよいよ、「面白可笑ひこ」です。
今回の面白可笑ひこは、公開ラジオ収録を行います。
面白可笑ひこは、かっちりとした演劇のとき以上に、「人」の持つ魅力や奥深さを感じられると思います。
ぜひ、リスナーとしてのご参加をお待ちしております!

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