紫香邸「且座喫茶」(しゃざきっさ)に参加しました。
ずっと行きたかった紫香邸。
ワクワク旅行気分で、北千住から東武特急両毛線に乗り、群馬県の相老駅で降り、1両編成のローカル列車渡瀬渓谷鉄道に乗り継ぎ、桐生へ。
早めに着いたので、桐生織物記念館に立ち寄り、はた織り体験をしてから、のんびり歩いて紫香邸に向かいました。
立派な瓦屋根の表玄関を入ると、紫香邸店長、顔なじみの東京メンバーのスタッフに温かく迎えて頂き、お屋敷内を一回り。
縁側を歩くと、新緑がキラキラ輝くお庭からの涼風が心地良く、雪見障子・欄間・さりげなく置かれている調度品の数々、素敵な空間にウットリ。
「且坐喫茶」は、井川さんと裏千家・中島先生の軽妙なトークから始まり、お楽しみの食事タイム。
テーブルに同席した皆様は全員「はじめまして!」でしたが、「美味しい、美味しい」を連発しながら、話が弾みました。
食後は、中島先生の流れるようなお点前を拝見、お茶道具等もわかりやすく説明して下さり、参加者1人1人に絵柄が違うお茶碗に、心が込もったお抹茶を点てて頂き、美味しく頂戴いたしました。
床の間には端午の節句にちなみ、可愛い五月人形と鯉のぼり、掛け軸は「山紫水明(さんしすいめい)(日の光の中で山は紫にかすみ、川は澄みきって美しいの意)」、花入れには紫蘭が活けられていました。
お茶杓(抹茶を茶碗にいれる為の細長い匙)は、中島先生が竹を削って作られたもので、銘(お道具に付ける名前)は、「舫(もやい)」。
「舫(もやい)」とは船と岸、船と船を繋ぎ止めておくロープで、2艘の船がお互いに並んで進むという意味から、MAMEHICOと中島先生のお抹茶カフェ倶楽部がお互いに伴走して進んでいく、共に歩んでいこうという思いを込めたものと教えて頂きました。
床の間の室礼に紫香邸の紫を取り入れて下さったこと、茶杓の銘の「舫(もやい)」、中島先生の温かいお人柄とお心遣いに感激しました。
終了後は、同席だったお着物姿の群馬在住の女性お二人と、隣りの部屋のテーブル席に移動して、一緒にアイスコーヒーを飲みながら余韻にひたり、お話をして、帰りは車で桐生駅まで送って頂きました。
紫香邸の「且坐喫茶」は堅苦しい作法は全く無く、楽しく美味しく、そして、茶道で大切にされている「一期一会」(いちごいちえ)と「一座建立(いちざこんりゅう)(茶会に招いた亭主と招かれた客が心を通わせ、気持ちのよい一体感が生まれる状態)」のひとときでした。
私も茶道のお稽古に通っているのですが(まだまだ未熟者です)、MAMEHICOが大切にしている心と茶道の心は通じているように思います。
スタッフの皆様、お疲れさまでした。素敵な時間をありがとうございました。