メニューの説明文が子どもの詩だったって本当?

ーメニューの説明文が子供の詩だったって本当ですか?

季節のメニューがあって、メニューが変わるたびに、そこに書いてある文章を書き換えていた。当時は、メニューに日頃から感じていること、商品を選んでいる理由をフランクに話し言葉で書いていた時期があります。

その中でメニューを全部、灰谷健次郎さんの子供の詩にしてた時期が1年くらいあったかな。

MAMEHICOをやっていても、ボクは店員じゃないので、お客さんとのコミュニケーションが取れない。だからお客さんがどう感じて、どう受け止めているのかわからない。店員を通してお店を知ることができるんだよね。

数字だけ見れば売上は立っていなくて、経営者としては失敗だったなと思うけど、店員の顔をみると自信に溢れていて、誇りを持って自分の店を自画自賛しているお店はきっと、時間がかるけどお店は機運は上がるだろうと思ってる。
店員の反応はボクにとっての経営の指針です。

ただ、お客さんの反応をボク自身も感じたいので、子どもの詩を書くことで、ボクがお店に行った時に、お客さんがメニューを読んでクスッと笑っていたりすると、なんとなくボクのイタズラが上手く行ったと思って、お客さんと接点が持てたと嬉しくなる。

ークロカンのスプーンはなんであんな形なんですか?

クロカンのスプーンは赤青鉛筆のようになっているんだよ。
そういうふざけたスプーンを出していて、そうすると、上品なおばさんはちょっと狼狽する。それを側で、くすくすと見ている。そういうことを色々仕掛けていた。笑

なので、お店をやっているけどお客さんからの反応が薄く寂しいと思ったのか、そういうメニューを書いていました。もうやることはないと思います。

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