ラジオ「ゲームとライフ」のコメント

天才よち丸ラジオ/vol.525 ゲームとライフに対してついたコメントです。

子どもの頃、叔父とトランプの七並べをして負け、泣きたいほど悔しく、それ以降七並べをする機会があると超真剣に取り組みました。その世界に埋没する感じでした。
ある時、ヨーロッパ人のタレントが、「トランプは人生だ」と言ったのを聞き、確かに、この勝ち負けと戦略は人生かもと思いました。
しかし、祖父は反対のことを言いました。兄弟とトランプをしていた私に「賭け事に通じるんだからやめろ」と言って、代わりになぞなぞの本を渡したのです。祖父は、やめろと言って通り過ぎ、これを読めと言って本を渡しただけなのですが、祖父のメッセージは今、私にはわかる気がします。
決められたルール下での勝ち負けに人はこだわりやすく、中毒性もあり、抜けられなくなる。それは自分の可能性も狭くし、豊かさや優しさを失う。日本人の人生は同じ勝ち負けでも言葉の使い方の工夫だったり、目の力だったり、丹田の力を養うのであって、ゲームとは違うんだと祖父は教えたかったのかもしれないと。

今、母が認知症で私が介護をしています。母は、今までに買い込んだ洋服の数々、食器の数々を見て、「若い時は、こういうのを買えるのが幸せだと思っていたけど、違うわね、人が来たときに負けたくないと思ってよいお皿を買ったのよ」と言いました。私はそれを聞いて、母はそんなことを思っていたのか、と思いましたが、そう思わせるような時代や背景があったのだろうなと想像しました。
そして、昨日、母のショートステイの面会に行くと、母が私に「よく来てくれたわね」と言いました。
母にしては優しいことを言ったので私は驚きましたが、母が変なゲームにはまっているのではなく、娘が来たことを喜んだり感謝したり出来るライフになったんだなと思いました。

ゲームは中毒性があります。私はカーッと火がつくとエネルギーも持続性も強いように想像するので、ゲームに乗るか乗らないかをよく考えていこうと思います。
今日のお話を聴いて、何よりライフを、と思いました。私も見習います。

いつもラジオを有難うございます。

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