お茶を淹れることについて

こんにちは、御影スタッフのシホです。暖かくなり、重いコートも脱いでどこかへ出かけたくなる季節ですが、今までを振り返ると、突然寒くなったりもする時期で、何だか落ち着かないなとも思います。そんな時にお店にいらしたら、ぜひ飲んでみてほしいのが、日本茶です。
MAMEHICOでは緑茶とほうじ茶を出しています。緑茶は狭山のくき茶。
ほのかに甘みを感じるお茶です。
ほうじ茶も癖がなく飲みやすく、どの食事・デザートにも合います。珈琲、紅茶と色んな飲み物がありますが、私はこの日本茶を淹れるのが好きです。
注文が入ったら、抽出用とお客さまにお出しする用のポットを二つ用意します。抽出用のポットに茶葉を入れて蒸らしたら、網目の細かい茶漉しを使い、温めておいたポットに移し替えます。
丁寧に心を込めて、最後の一雫まで大切に。
中身を全て移し切ったのを確認したら、透き通るようなお茶の完成です。私が特に良いなと感じるのは、この後のお客さまの動きを見る時です。
ポットを手に取って、古伊万里の茶器に注ぐお客さまの姿は、私が今さっき、キッチンで作るときの動作と似ています。
これは数ある飲み物の中でも、日本茶を飲むときに訪れる瞬間です。茶道には「主客一体」という考えがあるそうです。
もてなす側ともてなされる側が、一緒になって場を創るという意味で、私たちの手で作ったものを、「美味しい」と言って楽しんでくださるお客さまがいるこの場所は、まさにそれだなと思うのですが、目にみえる動きが違うとついつい忘れがち。いけませんね。お茶をカップに注いでいるお客さまの姿と、今し方キッチンで抽出した自分の姿を重ね合わせることで、どんな時も私たちは同じ体験をしているんだということを思い出しています。ちなみに。
お店で出しているお茶は、物販スペースの
御影MINIでも販売していますので、ご自宅でもお楽しみ頂けます。お家でほっと一息つくのも、淹れたお茶を水筒に入れて、どこかへお出かけするのもいいですね。
花冷えの季節。
温かいお茶を飲みながら、春を楽しむのもまた、いいなぁと感じています。

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