- 「空水茶屋」ができるまで1
- 「空水茶屋」ができるまで2
- 「空水茶屋」ができるまで3
- 「空水茶屋」ができるまで4
- 「空水茶屋」ができるまで5
- 「空水茶屋」ができるまで6
前回の『珈琲一杯の値段』の続きになります。
これは永遠のテーマなのかもしれないと打ち合わせの度に思っていました。
なぜなら井川さんは、
『値段もあの人にはこういうふう、この人にはああいうふうとか、人によって変えられるのが良いよね。
あとはチップ制にできたら良いよね!
だって寂しい人はずっと喋っていて、こっちは仕事ができないし、最初から値段が高いとお金ない人は来ないし。』
と、今の世の中の常識で考えていたら出せない難題を突きつけられました。
しかし最近では投げ銭のライブがあったり、クラウドファンディングや寄付など、その人の経済状況によって支払う金額の違うものが多く出てきているのも確かにある。
しかし珈琲の値段を人によって変えるんですかぁ〜。
じゃあ例えば、
『今日の珈琲のお味はどうでした?』
『美味しかったです!』
『ではお客様が今日この珈琲はこの位の値段だったなぁと思う金額をお支払いください。』
『え〜、安すぎても失礼だし、でもそんなに出せないし。どうしょうー(汗)』
『安心してください、いくらでも大丈夫ですよ!』
『じゃあ300円で!』
『え、はっ、はい、300円ですか。あ、有難うございます。』
ん〜メンタルが持つかなぁ。
でも通常は決まった値段でも、イベントで投げ銭にするのは面白いかもしれないなぁなどなど、色々と打ち合わせをする度にイメージを沸かせていきました。
そして3ヶ月程過ぎた頃に、井川さんより、実際やるとなればお金が必要です。数百万円の用意が出来るようならば、話を進めましょう。という具体的なご提案がありました。
そこで私は母に相談しました。
母は私が4年前に田んぼを始めてから色々な面で応援してくれる様になり、今回のことも色々と相談しておりました。
そして母より、『お金は出すから本物を作りなさい。』と有難いお言葉を頂きました。
早速井川さんに伝えると『では現調して色々と決めます。』そう言ってからの井川さんはとても早いスピードで色々と決めていきました。
まず最初に出てきたのは、ザックリとしたお見積りとイメージボードでした。
続く。。。