「空水茶屋」ができるまで2

カフェをやりたい!という気持ちが高まり、仲間にその話をしました。すると3名の方々がご協力してくれる事になりました。
月に何度も話し合いを行い、視察も暇さえあれば行き、更にお一人素敵なブランディングをしてくださる方も仲間になり、私含め5名体制でカフェ作りを遂行していきました。
資金面でも商工会経由で事業再構築補助金の採択を頂き機運は高まったとその時は思いました。
しかし工事が始まり、様々な事が現実に始まってくるとあらゆる面での問題や課題が浮き彫りになりました。

そもそもですが、メンバーの中にカフェを作った事がある人がいませんでした。
誰もが全て初体験という状況の中で全て決めていっていたので、意見も内容もまとまりがなくなっていきました。
そして理念や理想、願望を盛り込んで様々発注していたので、グランドデザインのない店舗が出来上がりました。

しかし、それも我々の味と思いこんでやろうと思ったのですが、意見の食い違いや思い入れの部分も人によって違った事もあり、1人づつ離れていき、最後は私1人になってしまいました。
当たり前ですが相当悩みました。
実はこれは私のエゴで本当は必要ないんじゃないのか?と辞めることも考えました。
しかし、どうしてもここまで作って諦める事もできなかった私は、以前ソラシド高崎校のお弁当でお世話になった前橋にあるサンデールームの星野さんに数年ぶりに連絡をしてみました。

その時何故星野さんに相談所しよう!と思えたのかは分かりませんが、料理といえば星野さんだと直感的に思いました。
するととても快く相談に乗ってくださり、私が何故カフェをやりたい!と思ったのかなど詳しくお話させて頂きました。すると星野さんから『井川さんとは会ったの?』と聞かれました。
いやいや、YouTubeでしか見たことのない方にどうやって会うんですか!と思った矢先に、『井川さんここに来てるよ!』『来週も来る予定だから、会って話してみれば』
との事。

はあぁ!なんですって。私の中で最高にホットな方がここに来るですって!
『本当ですか!はい絶対きます。5月5日ですね!承知しました。』と言い、その日は頭の中が混乱して良く分からないまま、車の中で、『そんな事ある?』と自問自答しながら帰宅しました。
これは運命でご縁の流れとはこういうものなんだ。と思い5月5日を迎えました。
その日はカフェMAMEHICOをサンデールームで行う日となっていた為、たくさんの方々がいらっしゃいました。
紫香邸の星野さんや日野さん始め様々な関係者の方々もいらっしゃいました。

そして井川さんとお会いし、何を喋ったのかあまり記憶にないのですが、『僕カフェをやりたいんです!地域の居場所となれる様なコミュニティを作りたいんです』とたぶん言ったと思います。
するとまさかの『やめた方が良いよ!』と斬られました。
え、何で?
あれだけYouTubeでカフェの必要性を語ってたのに。
これが運命のご縁だと思ったのに。
まさかの展開にまた混乱して、その後の話もあまり覚えていないのですが、とにかくその時は必死に食らいつき、『じゃあ人の問題が解決したら連絡頂戴』と言われその日は終わりました。

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