おしぼりでひと息

こんにちは!MAMEHICO神戸・御影店長しげちゃんの妻、渡辺みゆきです。

お客さまをお迎えする際、「ようこそ、お越しくださいました」という、嬉しい気持ちとともに、ゆっくりくつろいでいただきたいという想いから、最初にお冷やと一緒におしぼりをお出しします。

MAMEHICOでは、お客さまに使っていただくおしぼりは布製のタオルを使っていますが、カフェで布製のおしぼりをお出ししているところって、案外少ない気がしています。
おしぼり業者のものを使うのではなく、洗濯から乾燥、仕上げまで全て自分たちの手作業で行っています。

毎朝お店をオープンする前に、前日の夜に洗って干しておいたものがカラッと乾いているかどうか、一枚一枚確認し、おしぼりの準備をします。
生乾きにならないよう、干す時間や場所も大事です。

そして、乾いたおしぼりをまた湿らせるのですが、ほんのりと良い香りをさせる為に、専用のバケツに水を溜め、さっと石鹸をくぐらせ、そこに一枚一枚浸していきます。

以前は柔軟剤を使っていましたが、香りが強すぎて、なかなかうまくいかず、ふわっとさりげない香りになるよう、いろいろ試した末、今はこのやり方にしています。


この、湿らせたタオルを絞り、手に取りやすい大きさに巻いて形を整えます。
保管中に乾きすぎず、使うときにちょうど良い湿り具合になるよう、意識して水を絞ります。
そして、絞ったタオルを巻くのですが、タオルを巻く作業は、スタッフ一人一人の個性がよく出ます。笑
締めすぎてきつく、細長くなったり。逆に、ゆるいと巻きが甘くなったり。使いやすい長さや硬さになるようみんなで試行錯誤して、今の形になりました。

タオルは専用ボックスで保管していて、季節に合わせて、冬は温かく、夏は冷たくしています。
昨年の冬のこと、温かいおしぼりを手に取られた瞬間に「はぁ~、あったかい…」と言われ、思わず声が出ちゃって恥ずかしいというような、はにかんだ笑顔をされていたお客さまがいらっしゃいました。
また、暑い夏は冷えたおしぼりで、まずふーっとひと息つかれるお客さまもよく見られます。
おしぼりが、ひとときの癒しになっているんだなと感じる、私たちスタッフにとっては嬉しい瞬間です。

この布製のおしぼりのタオルを選ぶのも試行錯誤しました。
国産ということを念頭に探したのですが、なかなかいい大きさ、厚さのものに出会えず、いくつか取り寄せて使ってみたなかで、やっと、今のものに出会いました。

それは日本タオル発祥の地、大阪・泉州地域で生産された「泉州タオル」です。
泉州地域に根付く「後ざらし」という伝統的な製法を守り、職人技を大切に作られています。
ハンドタオルタイプで大きすぎず、場所をとらないのもよし。
オーガニックコットンで、肌に優しく、汗や水をよく吸い取ってくれるのも嬉しい。

これらのどの作業も、お客さまに心地よく過ごしていただくために大切なことで、一見、地味な作業ばかりですが、お客さまの笑顔を想像しながら、ひとつひとつ丁寧に行っています。

暑い日が続いています。
冷たく肌触りの良いおしぼりでひと息。
ほんの一瞬でも暑い夏のことを忘れて涼んでいただける…かもしれません。

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