卓上にある角砂糖のこと

こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。

MAMEHICOでは、珈琲や紅茶に入れる角砂糖は、開店当初からずっと同じものを使っています。
この角砂糖は、鹿児島県の種子島で収穫されたさとうきびから作られています。
さとうきび本来のミネラルを大切にした、精製度が低い、まろやかなコクのあるお砂糖です。

喫茶店でよく見かける角砂糖は、一粒1.8cm角くらいで3〜4グラムで大きめのものですが、MAMEHICOで使う角砂糖は一粒1cm角くらいで1グラムと小粒なので、甘さを自分好みに変えたい時など、微妙な加減で調節できるのが良いところ。

昔のドラマや映画のワンシーンで、喫茶店が出てくると、お砂糖はいくつ?なんて、男性が女性に尋ねるシーンがあります。
珈琲にも時代の流れがあって、一昔前の純喫茶と言われたお店がたくさんあった頃は、酸味が強い浅煎り珈琲が主流だったことが分かります。
というのも、最近ではもっぱら、珈琲をブラックで飲む方がほとんどですが、これはそのままでも飲めるということです。

珈琲豆は、もともとは果実なので酸っぱいもの。
浅煎り、中煎り、深煎り、極深煎りと、焙煎深度が深くなるほど、酸味が少なくなります。
浅煎り珈琲は時間の経過ごとに、酸が立ってきます。
少し酸が立ってきたなと思ったころ、この角砂糖を一粒、二粒入れると、酸味のある珈琲が中和し、まろやかになり、珈琲に旨みが出て、飲みやすくなります。
酸味の扉が開き、キリマンジェロの景色、エチオピアの景色がスーッと目の前に広がるようなイメージです。
深煎り珈琲がお好きな方は、騙されたと思って、この酸味の扉を開けてみてください。笑
角砂糖ひとつで、今までの珈琲の概念が変わり、新しい景色が広がるはずです。

砂糖は依存性が高く、身体にあまりよくないというイメージがありますが、あくまでも嗜好品、文化、として、ときどき楽しむ分にはいいんじゃないかなと、自分に甘い私はそう思います。
お店に立っていると、「白いお砂糖でなく、精製されていない茶色いお砂糖だったら身体にいいんですよね?」と聞かれることが多いです。
白でも茶色でも、砂糖は砂糖。
茶色いお砂糖でも量をたくさんとれば、身体によくありません。
なんでも、「ほどほど」ということですね。
私は、この、MAMEHICOのほどほどの感覚が好きです。

角砂糖以外のMAMEHICOで使うお砂糖は、お料理で使う素焚糖、バターケーキや小豆を炊く時に使う上白糖、グラニュー糖と、それぞれの用途で変えています。
酸味の扉を開けることと同様に、それぞれの良さ、美味しい扉を開けるには、どのお砂糖が一番か?という観点で選ばれています。
余談ですが、ヒトにもそれぞれの良さの扉があり、何かをきっかけに開いたり、また、閉じたりするのかな、そんなことを思いました。

珈琲のお供に、この1グラムの角砂糖をポリポリかじる。笑
そんな楽しみ方もまたオツで良いかもしれません。
三軒茶屋店と神戸・御影MINIでは、販売もしています。
気になる方は、ぜひ、スタッフに声をかけてくださいね!

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