珈琲やお茶を淹れること

みなさん、こんにちは。MAMEHICOスタッフの田中朋美です。

「おまたせしました!」
と目の前に珈琲やお茶が運ばれてきたとき、みなさんの五感で一番最初に働くのはどこでしょうか。
もっと言うと、五感のどこが喜ぶでしょうか。
人それぞれ異なると思いますが、私は鼻、嗅覚です。
その「香り」から幸せな気分になります。
珈琲やお茶を淹れている側の私たちも、五感が喜んでいるなと最近思います。

珈琲やお茶を淹れるときは、豆や茶葉の量、湯量や温度など、淹れ方が決められています。
淹れているときはそれらを守って美味しく淹れようと真剣に向き合います。
ただ。数字だけを守ったとしても、美味しく淹れられるとも限らない気がします。
そこに自分の五感センサーがフル稼働していることも大切なのでは?と思うのです。

例えば触覚。熱いお湯で温めたポットやカップ。
丁度よく温められたときは持った際になんだかホッとします。

例えば聴覚。珈琲豆を挽く音や茶葉をスプーンですくうときの音、お湯を注ぐ音。
流れるような音のグラデーションがとても楽しいです。

他にも、視覚では色を見ます。
宮崎緑茶や紅茶は”色を見て”と教わりました。
宮崎緑茶の黄金色が最近のお気に入りで、「キレイ!」と心でつぶやいています。
それから、お湯に触れた珈琲豆がモコモコと膨れる様子も豆の挽き具合で違うから面白いのです。

大切な味覚。最後に味を確かめた際、美味しいと思えたときはやっぱりうれしいものです。

そして嗅覚。淹れている中、珈琲やお茶の香りが立ち込めたとき、どんなに慌ただしくてもその香りに一瞬癒されている自分がいることに気が付きました。

このように、一杯の珈琲やお茶を淹れるだけでも、とても刺激的で且つ癒されている自分がいます。
珈琲やお茶を美味しく淹れるためには、割合や量を覚え、技術を磨く必要があります。
お客さまに美味しいものをお出ししたい気持ち、それも必要不可欠です。

でもそれに加えて、小さなことでもいいから、自分のさまざまな部分で何かを感じ取ることを大切にしたいと思っています。
そうすることで自分自身が満たされたり楽しくなったりして、それが美味しく淹れることに近づく一歩かもしれないと思うからです。

一杯の珈琲やお茶を通じて、五感で感じる楽しさや喜び、心地よさ、美味しさなどをお客さまとも共有できたらとても幸せだなぁと思う、今日この頃です。

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