ー桐生にできたMAMEHICO紫香邸のお店の名前の由来を教えてください。
また、紫香楽宮は関係ありますか?
紫香楽宮は関係ありません。
紫香邸という名前は、紫香邸の建物が以前は誰かの邸宅だったので邸の字を入れたいと思った。
MAMEHICOがメンバーシップ制になってから、自分たちのブランドカラーを紫色にしたんだけど、その理由の一つはMAMEHICOのロゴが登り藤で、藤色なのでそれをブランドカラーにしようと言うことで紫にした。
紫は赤と青、寒色の青と暖色の赤を混ぜた色で、寒くも暖かくもない、どちらとも言えない色。青は夜の色、赤は昼の色で昼と夜の夕暮れは紫になったりするよね。そんなこともあって、いろんなものが混じり合う、グラデーションがあるような場所にしたいと思った。
紫が香る邸宅として紫香邸(しこうてい)と読ませればインパクトがあり、覚えやすいかと思ってそれにしました。
この前、イベントが紫香邸であってお茶の先生が掛け軸を持ってきてくれてね。
この掛け軸には山紫水明(さんしすいめい)と書いていてあった。
水は渡瀬川と山が迫っていて、そこに赤い花、青い花、紫の花が咲き乱れている。まさに桐生は山紫水明だねと、桐生のヒトは口を揃えていうんだよ。
ボクはそのことを知らないで、このお店を紫香邸とつけたのは偶然でありながらも、自然を観て感じるものは昔のヒトも今、ボクが桐生を観て感じたものもどこか繋がっているんだなと不思議な感じがしました。