みなさん、こんにちは。MAMEHICOの星野美津子です。
地元の群馬県桐生市にMAMEHICO紫香邸ができて、今年はさらに前に進みたいなと、さまざまな企画を考えています。
まずは今年の企画第1弾として、紫香邸が「懐かしの銀座洋食屋になる」です!
紫香邸といえば、あんみつ。
いつもお越しいただくお客様から、「やっぱり甘味は紫香邸よね」と言っていただけるのは、とても嬉しいことです。
けれど、この一年の営業で、「お食事もあったらいいのに」というお声も、たくさんいただきました。
そこで、このたび3日間限定ですが、紫香邸は洋食屋さんになることにしたんです(笑)。
ご用意するのは、昔ながらの懐かしい洋食メニュー。
ハンバーグやオムライス、グラタン——そんな、子どもの頃にワクワクしながら食べた洋食を、こだわりの素材と手作りの味でお届けします。
どこか家庭的でほっとする味わいと、プロの技が光る、そんな洋食です。
いつもの紫香邸はどこか落ち着く和の空間ですが、そこにじゅわっと焼き上がる音や、ふわっと広がるバターの香り、楽しい時間と空間を過ごしてほしいと思っています。
料理はMAMEHICO代表の井川さんが作ります。
MAMEHICO全店のメニューを考え、私たちスタッフも井川さんのお料理をいただきますが、美味しさの余韻がずっと続くのがすごいよね!と話しています。
それはしっかりとした素材、旬のものを使う、香りを大事にして、できたてを提供する姿勢にあるんだと私は思います。
私たちスタッフも紫香邸にいらっしゃる皆さんがどんな反応していただけるか楽しみに、はりきって準備しています。
メンバーでなくてもどなたでも参加できますので、ぜひご予約ください!
さて、桐生の洋食屋の思い出をひとつ。
私がまだ小学校にあがる前の頃、実家の近くに洋食店がありました。
カウンターとテーブルが2つ、10名ちょっとでいっぱいになるような小さなお店でした。
初めて訪れたときのこと。子どもの私は緊張しながら「ポークソテー」と小声で頼みました。
しばらく待っていると、熱々の天板に大きなお肉を小さくカットしてくれたポークソテーが出されたのです。
私は「あっ」と唾を飲みました。とそのとき、カウンターの向こうのシェフが「お嬢ちゃんの口に合わせましたからね」とウインクしてくれたのです。
「こんなすごいお店の人に親切にしてもらった!」と子どもごころに嬉しかったんです、今でも覚えてるくらいですから。
私の緊張をほぐそうとしてくれたそのシェフの温かさ、そして口の中で広がるあのバター醤油の香りを昨日のことのように覚えています。
その後、洋食屋さんは移転してフランス料理店になりました。
100人を超えるお弟子さんを育てたそうで、みんな独立し、いっとき桐生にはフレンチレストランやケーキ屋がいっぱいあったんです。
けれど、いまの桐生にはその面影もありません。
「お嬢ちゃんの口に合わせましたよ」というシェフの顔を思い出すたび、胸がぽっと熱くなり、そして大きな寂しさが込み上げてくるのです。
いつもとは少し違う紫香邸で、懐かしくも新しい時間を楽しんでみませんか?
お待ちしています。
2025.2.22〜24
懐かしくも特別な洋食を紫香邸で味わう3日間
昼の部 11:30〜16:30(L.O 15:30)
夜の部 18:00〜21:00(L.O 20:30)
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