みなさん、こんにちは。MAMEHICOの星野美津子です。
2025年のお正月が明け、紫香邸の営業も始まりました。
本年もMAMEHICOと桐生の魅力をお伝えしていきますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
お正月休みは、桐生の自宅でお雑煮を作って、いただきました。
子どもの頃からお正月といえばお雑煮を食べるものという習慣になっているので、自然に食べたくなります。
私はお雑煮に目が無いので、いつ食べても美味しいなあ〜と思います。
さて、お雑煮といえば、忘れられない味があります。
それは、かつて桐生にあった純喫茶「新星荘(しんせいそう)」のお雑煮です。
新星荘は桐生で一番最初にできた喫茶店だそうです。
ここにはレギュラーメニューのなかに、なんとお雑煮があって、お正月でなくてもいただいていました。
子どもながらに、ナポリタンやカツサンドやプリンアラモードと並んでお雑煮があるのが、なんとも嬉しかったのを覚えています。
この新星荘のお雑煮、他では食べたことのない印象深いものでした。
いまでも、目を瞑るとあのお雑煮をありありと思い出せます。
温かいお汁を一口すする。おつゆは京都の料亭を彷彿とさせる透明な澄んだお出汁です。そのかつおの香りの良いこと。
そこにお餅が2個入ります。焼いたお餅の香ばしさ。出汁が絡んだお餅の歯応えと甘み、昨日のことのように思い出せます。
このお雑煮。なんと、ポーチドエッグが入ってるんです。透明なおつゆのなかにポーチドエッグですよ!
御椀の中で卵を半分に割ると黄身が割れて、お出汁に溶けてクリーミーなおつゆになるんです。
それがなんとも言えない感じなのです。
そして、六弁の花びらのように飾り切りされた肉厚の大きな椎茸も丸ごとひとつ入っていたのも印象的でした。
噛めばジュワッと口の中に旨煮の汁が溢れてくる。それはそれは立派などんこの旨煮。
そうそう。桐生といえば椎茸栽培が盛んなのです。
というのも椎茸を育てる「種駒(たねごま)」という方法は、桐生で考え出されたものです。
椎茸が育つための「元になる菌」を木の小さなかけら(種駒)に植えつけて、その木片を大きな木に埋め込む方法です。
この方法のおかげで、たくさんの椎茸が日本中どこでも簡単に育てられるようになりました。
「新星荘」は私が高校生まではあったと記憶してますが、ある日パタリと終わってしまって寂しく感じました。
その後の詳しい情報が無く、謎のままです。どなたか知っていたら教えて下さい。
私にとって、新星荘とMAMEHICOは、なんとなく重ねてしまう存在です。
MAMEHICOでは食事のイベントも定期的に開催しており、地元の本物の食材を生かしたお食事会を提供しています。
紫香邸という桐生にできたご縁を大切に、今年は新たな挑戦もしていきます。
お食事、エンタメ、庭づくりと、また近々お知らせしますので、ぜひ参加してください。
2025.2.22〜24
懐かしくも特別な洋食を紫香邸で味わう3日間
昼の部 11:30〜16:30(L.0 15:30)
夜の部 18:00〜21:00(L.0 20:30)
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