みなさん、こんにちは!MAMEHICO神戸・御影店長しげちゃんの妻、渡辺みゆきです。
「おすすめしてくれたこのケーキ、とっても美味しいねぇ。ありがとう。」
「古伊万里の猪口で飲めるんや。わぁ、わざわざ温めてくれてるんやね。嬉しいねぇ。」
「六甲山を登ってきた帰りなんですよ〜。冷え切った体に、熱い珈琲がしみるわ。」
「長居してごめんなさいね。でも二年ぶりに会えた大切な友達とゆっくり話せて、幸せでした。」
毎日お客さんと交わす、こんな一言二言の会話がとても嬉しいです。
嬉しいとも少し違う、楽しいとも少し違う、心がじわっとあたたかくなるような感じ。
このあたたかさをお客さんにお届けしたいという思いで、毎日お店に立っています。
先日、数ヶ月ぶりにあるお客さんが来られました。
少し悲しいことがあって、外に出ることも少なくなっているそうで、頻繁に「調子はどうですか?」なんてメールを出すわけにもいかず、もどかしい気持ちでいました。
それがある日、満面の笑みで「みゆきちゃん!」とご来店いただきました。
とても嬉しくて、他にお客さまもいらっしゃらなかったので、お飲み物やデザートを楽しんでいただきながら、二人でおしゃべりをしていました。
そこへ、別のお客さんがご来店されました。そのお客さんも長いこと体調を崩されていたようで、久しぶりのご来店です。
最初は私たちと少し離れたところへ座っていました。
お客さん同士は初対面ですが、私を通して、一言二言話すようになり、その後、一緒のテーブルでおしゃべりをして盛り上がっていました。
いろんな環境にいて、いろんな気持ちを持った人たちが、優しい気持ちを持ち寄って、あたたかい会話で繋がる。
この時のことを思い出すと、じわっと心があたたかくなると同時に、改めてMAMEHICO神戸をあたたかい場所に育てていきたいと、初心を思い出し、背筋が伸びます。
同じく、人との出会いを大切に、自分であたたかい場所を作られている方との出会いもあります。
神戸に工房を構えて、オーダーメイドの靴を作られている大森勇輔さんです。
お客さんのために自分で作って、完成した物を直接お渡ししたいという思いから、一人で工房を運営されています。
見た目も大事、履き心地も大事な靴。
好みや足の形など一人一人違う中で、ご満足いただく靴を作るためにどうするか。
大森さんは、お客さんと向き合って、とことんお話を聞かれています。
ご希望があれば、ご自宅へ出向いて、採寸やフィッティングをされます。
お客さんの負担を極力減らし、普段どんな靴を履いているのか、どんな生活をされているのか、靴を作る目的や好みなどをじっくり聞いていきます。
そうやって仕立てた靴を履いてもらった時のお客さんの満面の笑顔が、靴作りを続ける原動だそうです。
ある時、「息子の大学の卒業祝いに革靴をプレゼントしたい。」とお客さまが工房に初めて来られたことがあったそうです。
そのプレゼントされた靴がとても良かったからと、今度は息子さんが来られ、「初任給で父親にプレゼントしたい。」とオーダーされたそう。
この他にも、二足目を頼む時にお友達と一緒に来てくれたり、その方の紹介で別の方がオーダーしてくださったりと、大森さんの靴を通して、人と人があたたかい心で繋がれていく様子をお伺いした時、この輪を広げるお手伝いをさせてもらいたいと思いました。
2月22日(土)23日(日)の二日間、クスノキシューズオーダー会「少し上質な普段履き展 」を開催させていただけることになりました。
MAMEHICO神戸であたたかいお飲み物や美味しいデザートを楽しんでいただきながら、自分にぴったりの靴を作る。お客さんにとって、じわっと心があたたまる、いい時間になりますように。
そのためにまだなにか出来ることはないかな。毎日お店に立ちながら考えていきます。
2025.2.22,23
「クスノキシューズオーダー会:少し上質な普段履き展」
MAMEHICO神戸・御影にて
詳しくはこちらからどうぞ