こんにちは、MAMEHICO神戸・御影店スタッフの水野知帆です。
お店で働いて1年が経ち、ひよっこの気持ちでいましたが、大学を卒業してから数えると、社会人としては既に7年が経っていました。
まさかカフェで働いているとは就職活動をしていた頃は想像もしていませんでした。
まだ就職活動をしていたとき、私が一番気にしていたのは「福利厚生」でした。
家賃補助があるのか、有給休暇はきちんと取れるのか、働く環境を最優先に考えました。
安定した仕事をし、今まで時間をかけてやってきたことが活かせる仕事につくことの方が大事だと思っていました。好きなことはプライベートの時間でやればいいとも思ってたんです。
給与の額やボーナスのことまで考え、最終的に100年以上の歴史がある大企業に就職が決まりました。
晴れて、その企業で働かせていただき、確かに安定した仕事、休み、給与をもらえました。
好きなことができるだけの時間もありましたし、なんの文句もありませんでした。
だけど、どうにも満たされない気持ちが残り、虚しさを感じていました。
やっている実感がなく、でもだからといって、どうしたらいいかわからなかったんです。
数年経つと、周りは転職をするようになりました。
私も転職を考えましたが、恵まれた環境を手放すことに対して不安を感じ、またどんな方向に進めばいいのかも分からず、モヤモヤした日々が続いていたんです。
そのモヤモヤを解消するために、色々な人に会ってみたら何か変わるかもしれないと思い、MAMEHICOで行われたイベントに参加しました。
そのイベントで井川さんの話を聞き、その生き方に強く影響を受けました。
井川さんはどんなに大変だとわかっていても、自分がやるべきと判断したことはやると。
そんな姿を見て、こんな生き方ができたら素敵だなと感じました。
そうして、MAMEHICOにお客さんとして関わるようになって、お店で食べて話したり、イベントに参加したりする中で、井川さんの哲学に触れて、仲間に加わりたいと思って、MAMEHICOにスタッフとして働かせてもらうようになりました。
もちろん、MAMEHICOで働き始めると、福利厚生とは程遠い環境で、現場の仕事は朝から晩まで続きます。
学生時代に勉強してきた英語の知識を使う場面もほとんどありませんでした。
正直逃げ出そうとしたことは、一度や二度ではありません。
それでも、働く中で気づいたのは、少しでいいから新しく世の中を良く変えたい、という自分でした。
それには普通通りにやるだけではダメだと感じ、それに向けて努力している自分にも気がつきました。
普通に働いていたら、世の中は何も変わらないのだ、と改めて気づいたんです。
MAMEHICOはいまの社会に疑問を投げかけ、そのなかでカフェに私達に、なにができるのかをいつも考えています。
とはいえ実際にできることは、小さく恥ずかしいくらいのことばかりですが、それでも普通通りにやってるだけでは、世の中は良くならないんだと強く感じて、毎日自分なりに新しい挑戦をしています。
そのことを親に相談したところ、親も「本当にやるべきと感じたことは、誰に言われようとやるもんだ」と言ってくれました。
それを聞いて、私が本当にやりたかったことは、「誇りを持って生きる」ことなんだと、ようやく理解できた気がしたのです。
一年経ったいま、私はMAMEHICOの美味しい珈琲が誇り、美味しいご飯が誇り、いつも綺麗な店が誇り、一生懸命、真面目に働くスタッフが誇り。
世の中がどうであれ、きちんとやるべきことをやり続けるMAMEHICOが誇り。
私はMAMEHICOで頑張ってる自分に、誇りを持っています。
普段はそんなことをあまり意識しませんが、もうダメだと思った時、自分を踏みとどまらせたのは「誇り」なのです。
そうやって続けてこれたのもまた「誇り」なのです。
もしこれを、就職活動中の学生さんが読んでくださっているのであれば、働く環境の条件の良さや安定性だけじゃなく、「誇り」を持てるかどうかも、大事なんじゃないかなと思います。
「誇り」を持つ。社会人8年目、MAMEHICOでは2年目の2025年。
もっと結果が残せるように頑張りますので、みなさんよろしくお願いします。