今月から始まったMAMEHICOの新しいイベント、食の会。
初回のテーマは「珈琲を識る」。
珈琲を淹れる様子を思い浮かべると、「識る」というのは、たしかにしっくりくる表現だなと思いました。
とてもきれいな言葉。
会は井川さんのお話で進行します。
井川さんは、こういった限られた会の中で、食にまつわる「本当のこと」を教えてくれるのです。
しかも、面白可笑しく。
まずはサードウェーブコーヒーの話から。
ブルーボトルコーヒーは、日本に上陸した際にサードウェーブとして話題になりました。
では、3rdの前の、2nd、1stとはなんだったのか。
みなさん、ご存知でしょうか?
そんなお話から、お次は深煎りと浅煎りの違いについて。
MAMEHICOのメニューには深煎り珈琲と浅煎り珈琲がありますが、人気なのは断然深煎り。
浅煎りは酸っぱさを感じることもあって、多くの人は好んで飲みません。
実際に深煎りと浅煎りのコーヒーが配られ、飲み比べると違いがはっきり分かります。
浅煎りは一口目から思わず「すっぱっ!」と言ってしまいました。
でも・・・。
井川さんは「角砂糖を1つ入れてみて」と促します。
すると、不思議なことに酸っぱさの印象は弱くなり、珈琲としての味が伝わってくるようになります。
ミルクとの相性もバツグンです。
私たちの両親や祖父母世代は、よく喫茶店で珈琲に角砂糖を何個も入れていました。
そんな記憶をお持ちの方もいるでしょう。
その時代の珈琲は浅煎りが主流だったのです。
井川さんは「酸味の扉を甘みが開ける」と言います。
それは、実際に飲み比べるとよく分かります。
扉が開く「!」という瞬間を、ぜひみなさんもお試しください。
さらには珈琲豆の鮮度と保管方法の話も。
MAMEHICOの珈琲豆は鮮度を重視し、焙煎から10日以内のものしか使っていません。
鮮度がいかに大切か、そして鮮度を保った豆を手に入れるには何が必要か。
それが今日の「珈琲は◯◯で決まる」の答えでした。
お話のあとは、MAMEHICO特製六マス弁当。
普段のわっぱ弁当とは違った、ハレの日のお弁当です。
この日、銀座に集まったのは30人以上。
初めましての人もたくさんいましたが、食を通じて交流が深まりました。
みんなで一緒のものを食べるっていいですね。
私がMAMEHICOに通うようになったきっかけは、10年前の味噌会です。
この日と同じように、井川さんが食にまつわる「本当のこと」を教えてくれました。
それ以来、ずっとMAMEHICOを通じて食の大切さを学んできました。
自然食がいい、オーガニックがいい、という話ではなくて、私たちは日々、何を食べているのか(食べさせられているのか)をまず識ること。
それが重要です。
食に興味がある人は多いと思いますし、興味がなくても食は毎日の生活に欠かせないものですから、ぜひみなさんご参加くださいね。
いつでもお申し込みできます。
4月は「そもそも豆って」がテーマ。
詳細・ご予約はこちらからどうぞ。