こんにちは!
MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。
今年は空梅雨なのか、梅雨を飛ばして夏が一気にやってきた、という感じですね。
アイスドリンクの季節です!
アイスドリンクに使う氷。
これからの夏の時期は、たくさんの氷を使います。
氷には、いろいろな種類があって、ひとことで「氷」と言っても、その中身は全然違うのです。
大まかには、純氷と製氷機氷に分けられます。
一般的に多く見られるもので、3cm角くらいのキューブ型のものが製氷機氷にあたります。
コンビニやスーパーでは、大量生産に適した作り方で、短時間で製氷したものが売られています。
これは、形状こそ似ていますが、氷屋さんで作られたものとは全くの別物です。
短時間で製氷する氷は、溶けやすく、粒ぞろいがよくありません。
純氷は、ほぼ純水にした水を48時間以上かけて製氷されたもの。
ゆっくりと時間をかけて凍らせるため、不純物がほぼなく、透明度が高いのです。
MAMEHICOで使う氷は純氷です。
仕入先は、各店それぞれで、カフエマメヒコ三軒茶屋店では、お店のすぐ近くにある氷屋さんから仕入れています。
ここはいわゆる卸しですが、この氷を作っている問屋さんは、1924年(大正13年)創業で、電気冷蔵庫が無かった時代、純氷が冷蔵庫代わりだった頃から続いている氷屋さんなのです。
こちらの純氷は、ほぼ純水ではなく、60時間以上かけて純水にし、製氷されています。
その純氷は、ブロック塀のように大きな四角いもの(ほんとうに大きい!)。
それを、さらに、かちわりにしたぶっかき氷をMAMEHICOでは使っています。
製氷機の氷はアイスドリンクに入れてもすぐ溶けて、薄まってしまいますが、純氷は、硬く、溶けにくいので、薄まりにくく、飲みものをしっかり冷やしてくれて、最後まで美味しく飲めます。
氷が少なくなってきたら、配達してもらうのではなく、三軒茶屋店のすぐ近くにあるので、自分たちで取りに行きます。
そうすると、大体、おじさんがいて、汗をかきかき、傍にはたばこの吸い殻があり、氷をアイスピックでかいている風景を目にします(まさに昭和の風景!)。
私たちが取りに行くと、顔を覚えてくれていて、「あー、おマメちゃんだ。今日はいくつ?」なんて言いながら、巨大な冷凍庫に入り、いつもの氷をくれます。
おじさんに氷について尋ねると、
「もうさ、最近はコンビニやスーパーで似たような安い氷があるからね。うちなんてダメよ。
なんでかってさぁ、しょんべんだってさ、飲めるようになっちゃう機械に水を通して、細かなフィルターで濾過してさ、それを60時間以上かけて、一本うん十万のおーっきな銅管に入れるのよ。
コスパだの、タイパだの言うけど、全然うちは正反対だもんねぇ。笑
あとさ、いまは置き配っていうのあるじゃない。オレたちなんか、ちょっと車を家の前に停めて、配達作業してると、家の前に止めるなだのとかってさ、たまんないよねー。
氷なんだから、置き配なんかできないしさぁ」
と、ぼやいていました。笑
こちらのお店は、おじさんのお父さまの代から卸しを始め、おじさんで二代目。
「若い人はこんな仕事やらないからねぇ。自分の代で終わりかな」ともおっしゃっていました。
普段何気なくアイスドリンクに入れている氷は、100年以上の歴史があり、おじさんたちの努力の結晶が入っていると思うと、一粒も無駄にはできないし、より美味しく感じる、そんな風に思いました。
そんな氷に、少し想いを馳せ、MAMEHICOのアイスドリンクを楽しんでみるのもおすすめです。
もったいなくてちびちび飲んでいると、さすがの氷も溶けてしまいます。
本当に美味しい氷、美味しいうちに召し上がれ!