MAMEHICOの遠足、ハタケマメヒコから学んだこと

MAMEHICO東京メンバーの横田理恵子です。

5月の食の会は「豆の畑」というテーマで、ハタケマメヒコの写真を振り返りながら、豆の栽培と畑の話を聞きました。

私が初めて千歳のハタケマメヒコに行ったのは2014年。
2014年に味噌会が始まり、同時にハタケの遠足も始まりました。

ハタケマメヒコは「カッコウが鳴く頃」の5月に豆まきを行い、夏は雑草取り、9月か10月には収穫といったサイクルで、半年ほどの間、毎月遠足がありました。


ハタケで学んだことはいろいろあります。

例えば、雨が降ったらやることがありません。

当たり前すぎますが、土日で遠足に行っても、雨が降ったら農作業ができないのです。

農家さんであれば、まさに晴耕雨読の生活なのでしょうが、遠足となると「せっかく来たのに」と考えてしまいます。

でも、自然相手のことですから、こっちのカレンダーに合わせるほうが無理ってものです。

そして、休憩をとるということ。

農作業の合間には、たびたびお茶休憩をします。

はじめのうちは、やたらお茶休憩が多いなと思ってたんです。
ちょっと作業してはお茶。また作業してはお茶。

北海道なのでそこまでの暑さではないですし、体力的にはもうちょっと頑張れるのに、なぜかいつもその手前で休憩タイムになります。

そして、休憩は各自のタイミングではなく、必ずみんな一緒です。

お茶とみんなが持参したお菓子を囲んでワイワイ話して、しばらくしたら作業再開。
これの繰り返しです。

でも、その後、井川さんの話を聞いて、この休憩の取り方がとても大事だと知ります。

くたくたになってから休憩しないこと。

みんなで一緒にお茶すること。

井川さんは、それまでのマメヒコやハタケの経験から自然と学んでいたのでしょう。

みんなで続けて何かをするときは、これがとても重要なことだったのです。

実際、このやり方だと、翌日に疲れ果ててしまうようなことは一切ありません。

これはハタケだけの話ではなく、他のことでも同様でした。


井川さんが「ハタケで収穫したのは豆だけじゃなく人間関係」って言ってましたけど、ほんと、その通りでした。

もちろん誰かが仕掛けたわけではなく、誰もこんな未来が見えていたわけではなく、でも10年前を振り返ると、ハタケをやっていたからこそ、今につながっていると断言できます。

だから、今、私たちがやっていることも、何年か後につながっているのだと思います。

今はそれがわからなくても、振り返って、「あのとき、あれやってよかったね」って言ってるはず。

これから遠足は「場創りの会」を中心に行います。

写真や話だけで分かったつもりになるんじゃなくて、その土地でその空気を感じて、一緒に時間を過ごさないと得られないものがあるというのは、ハタケや遠足の経験でよく分かりました。

ただ楽しいだけじゃなく、何かが得られるのがMAMEHICOの遠足です。
その何かは人によって違うでしょうし、あとあとになって学びに気づくことだってあります。

今年はまた場所を変えてハタケが始まりますので、ハタケのお手伝いもぜひご参加ください。


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