先日、5月の食の会に参加しました。
テーマは「豆の畑」。
当時の写真を見せてもらいながら、ハタケマメヒコのこれまでの歩みを井川さんが面白可笑しく説明してくれました。
出会い、喜び、自然や人、現実の厳しさなど、笑いと同時にへぇ〜、う〜ん、と唸る場面がいくつもありました。
食の会後の懇親会で、メンバーのお一人が「手当て」の話をサラリとしてくれました。
私は「手当て」という言葉が好きです。
読んで字の如く「手を当てる」。
この行為には本当に力があると私は思っています。
例えば、右足首が痛いと言ってきた子供がいます。
でも、傷も腫れもなく何ともないのです。
痛がる所を診てあげて大丈夫だよと言葉をかけても大抵の子は不安がります。
そのとき、両足の靴下を脱いでもらい、ちょっと触るよ?と言って両足首にそっと手を当てて優しく触れてあげます。
「右足首何ともなさそう、大丈夫だよ。」
そうしてあげると安心するのか、確かに痛くないかも!とまた元気に走り回れるようになるのです。
頭痛や発熱のとき、額に手を当ててあげるあの行為もまさにそうですね。
当てるだけなのに人の手ってすごい、「手当て」は一番シンプルな特効薬だなと思っています。
豆の畑の話でも、そんな人の手で全て行ってきたことが一番心に響きました。
田畑、植物、動物…命あるものと向き合うということは「手」なんだなと改めて感じます。
手を取る、手を握る、手塩にかける、手作り、手作業、手土産、手渡し…。
手が付く言葉にはよくない意味のものがわりと多いですが、体温や人の温かさを感じる言葉も多いように私は思います。
自然相手には人の手ではどうにもならないこともあるし、そのために繋いだ手を離されてしまうこともあるけれど、また繋いでくれる新たな手もあるのかもしれない。
そして、自然相手でも最後の最後はやっぱり人の手なのかなと、この会からはそんなことも感じました。
そして、いつも通り一品一品「手間暇かけて」作っていただいた今回のお弁当も、やっぱり美味しかったです。ごちそうさまでした!