バトンを届ける

こんにちは。
MAMEHICOスタッフの草ヶ谷美香です。

昨年の夏から、福岡県糸島市にMAMEHICOを作ろうという話が動き出し、それがきっかけで、福岡の食材を知る機会ができました。

福岡に来てみると、海も山も近く、第一次産業、第二次産業に携わる方々も多く、魅力的な食材がたくさん生まれている場所だということを知りました。
いろんな食材を実際に食べてみて、これと思ったものを少しずつMAMEHICOのメニューにも取り入れています。

そんな中、ハムやソーセージを手造りしているお店にも出会いました。
聞けば、今の社長さんがたまたまイベントでソーセージ作りを習う機会があり、それがきっかけで、もっとこれを追求してみようと思って、本場ドイツの製法を学び、研究して、それを生業にするまでになったのだそう…!

お店に伺うと、ショーケースには所狭しとかなりの種類の商品が並んでいて、圧倒されます。
これだけみても、社長さんの研究熱心な姿が窺い知れます。

店頭では、社長の奥様を筆頭に、長年働く販売スタッフの方々が、たくさんのハムやソーセージの違いやおすすめの食べ方を細かく説明しながら販売しています。
シャイだけど熱い思いで作り続ける製造チームと、アットホームな販売チームが一体となって成り立っているお店なんだなぁと、お店に伺って感じました。

数あるラインナップの中から、使っているパンに合うハムやソーセージを選んで、今のMAMEHICOのサンドウィッチは生まれました。
「パンにハムとチーズ」、「パンにソーセージとハニーマスタード」、「パンに生ハムとチーズ」と潔すぎるほどのシンプル構成です!
だからこそ、噛み締めるごとに、誠実に作られたものなんだということがダイレクトに伝わってくるメニューだなぁと感じています。

そして作るたびに、生産者さんたちからわたしたちへ、その先のお客さんへと、お届けするバトンを預かっているんだと襟元を正すような気持ちになります。
他のどのメニューについても同じですが、このサンドウィッチを作るときは特にそんな気分になります。

見た目の華やかさを追求していないのもあって、すごくバズるようなメニューではないのですが、情熱と思いがぎゅっと詰まったサンドウィッチ、なのです。