ー福岡・糸島のお店はどんなお店にしたいですか?
ちょっとまだわかりません。
というのも、糸島のMAMEHICOはここだけのはなし、すごく不思議な感じなんだよね。
自分でこの場所でお店をやろうと決めたわけでもないし、古くからの知人から声をかけてもらって、そこにいるヒトたちとなんとなく作ることになった。だからといって一緒に作っているわけでもなく、ただそこの土地と建物を使ってやって欲しいというざっくりとした依頼でね。
実際ここでどういうふうに店をやるのかは、イメージがつかない。
ただ、ここで店を作っているといろんなヒトと出会う。農業、漁業関係のヒト、糸島に移住したヒト、地元のヒト、若いヒト、年配のヒト、IT関係、映像関係‥。とても多様性があるんだよ。
それはボクにとって不思議な体験で、東京や神戸、桐生でやっていてもなかなかこういう多ジャンルのヒトと一緒にやることが少ないので、糸島が持っている地熱の高さは、よそのお店と比べてもある気がしている。
実際やってみたらどうなるのか?正直いうと、福岡は遠すぎるのでリモートでどこまで出来るのかというのはあるけど、自分が考えつかないようなやり方になって、なんとなく走り出す、風を受けて帆船が港を離れるような感じで、お店が滑りだす予感はしている。
その背景にはコロナが明けた2024年という側面、時代の転換期にあたっていること、福岡の地政学的な立地の問題、いろんなことが複雑に絡み合っている。先行き不透明な中、福岡・糸島でお店をやる機会をもらえて、そこで知り合ったヒトたちも面白くて、なんかよくわからないけどなんだろこれ?という不思議な体験をさせてもらっていることは有り難いなと思う。
なので、どんなお店になるかはわからないけど、なんかある気がするというのは今の率直な感想です。