ーメニューを変える理由はなんですか?
おんなじことをずっとやっていると飽きちゃうから。
昔は月に2回くらいメニュー変えしていたけど、それに比べると減っていて、徐々に落ち着いて、今なら年に4、5回やっています。
季節の旬の材料を取り入れたいということもある。
焼き菓子一つとっても真夏の暑い時に、バターを使ったお菓子を作るのは難しい。冷房設備があって、大きい冷蔵庫があればできるかもしれないけど、普通のキッチンの片隅でやるからね。
なので、焼き林檎ないんですか?檸檬ケーキないんですか?と聞かれて、ないとがっかりされるけど、通年のメニューは必然的に考えると出来ない。
専門の業者にパイ生地だけ作ってもらうとかケーキを作ってもらうとか、OEMで作るところと販売を分けるという考え方が、今は案外主流なのかもしれない。
でもMAMEHICOはなるべくそういうことはせず、そこで作ったものをそこで出す。ということじゃないと、人ごとになっちゃう気がする。
そういう考え方があって、メニューもしょっちゅう変える。
材料だけじゃなくて、スタッフの存在も大きくて、MAMEHICOもスタッフの出入りが多いので、その時にキッチンがすごく出来るスタッフがいれば、食事やデザートにウエイトは置けるけど、接客には向いてるけど、キッチンやスピードには対応しきれないスタッフに重たいメニューを作ると、どうしても店の空気が悪くなる。
店の空気をなるべく優先したいという理由からメニュー変えをしてるとも言えますね。