縁側と風について

みなさんこんにちは。
MAMEHICO紫香邸・店長の星野美津子です。

紫香邸の建物は、昭和8年に建てられたお屋敷です。90年前の当時、伝統とモダンを組み合わせた和洋折衷住宅群が桐生に建てられました。

とてもいい大工さんだったようで、紫香邸の建物は大きな地震があっても瓦ひとつ落ちなかったそうです。

70年は住まいとして使われ、その後20年は骨董のお店となり、私たちMAMEHICOが三代目として引き継ぎ、カフエ(茶屋)になりました。

初めて私がこの建物に出会ったときに、一番印象的だったのが長い縁側でした。和ガラスの広い戸が8枚並ぶ9メートルの縁側に座るスタッフのみんなを庭から見たときに、とてもいいなあ〜!と思ったのです。

ここをみんなで集まれる場所にしよう!と、1年半くらいかけて草取り、片付け、掃除、工事、ペンキ塗り、襖や障子の張り替えなど、手間暇かけてお店にしていきました。

お店がオープンして初めての春を迎え、心地良い風が吹く日は、窓を開けて縁側席を設けています。

ここに座って庭を眺めていると、その人の心がほどけていくのを目の当たりにします。「氣持ちいい風ね〜」とうっとりする方、涙が溢れてしまう方、ゆっくり読書する方など。。。

もうしばらく縁側席が楽しめると思いますので、桐生の風を感じに来てみてくださいね。

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