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手間暇を形にしたデザート

渡辺 臣将 2026年4月15日 料理・甘味 #三軒茶屋 #季節 #神戸

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長の渡辺臣将(しげまさ)です。

冬のメニューが終わり、いよいよ春のメニューがはじまりました。
そのタイミングで、ひとつのデザートが帰ってきました。
そう、「クロカン」こと、黒豆寒天です。
MAMEHICOの開店当初から続く、看板メニューのひとつ。

マメヒコの「マメ」は豆、そして「ヒーコー」は珈琲。
その名の通り、MAMEHICOは「豆」と「珈琲」を楽しむお店としてスタートしました。
そういう意味で、このクロカンは、お店のコンセプトをそのまま形にしたような甘味なんです。

見た目はとても素朴で、やっていることもシンプル。
特別なことをしているわけではありません。
でも、当たり前のことに、きちんと手間をかける。
それが、MAMEHICOで大切にしている「手間暇を厭わない」という考え方です。
このクロカンは、まさにそれをそのまま形にしたようなデザートです。

主役は、黒豆です。
北海道産の在来種の黒豆を、3日かけてふっくらと炊き上げています。
じっくり火を入れて、シワが入らないように、ゆっくり甘さを含ませていきます。

寒天も、良質な国産のものを使い、ちょうどいい固さに炊き上げます。
やわらかすぎず、固すぎず、すっとほどけるような食感に。
シロップも、ひと手間かけて、きび砂糖を溶かして作っています。

そして白玉。
これもオーダーが入ってから、茹でたてを提供します。

この季節は、近所で摘んできたよもぎを練り込んでいます。
これがまた、なかなか手間がかかる。
近所の野山でよもぎを摘み、茹でて、ペーストにしていきます。

ひとつひとつの工程はとてもシンプルですが、その積み重ねがあります。
でも、新鮮なよもぎはやっぱり違う。
香りがとても強くて、仕込みをしていると、お店中がよもぎの香りに包まれます。笑

やっていることは、どれも特別ではありません。
でも、どれも手間がかかる。
そして、できるだけ作り置きはしない。

よく「美味しいですね」と言っていただけるのは、特別なことをしているからではなく、当たり前のことを、ちゃんとやっているからだと思っています。

ただ、その「当たり前」を続けることが、いまの世の中ではなかなか難しい。
だからこそ、このクロカンは、小さなアンチテーゼなのかもしれません。

仕込むときは、少しだけ背筋が伸びます。
派手さはないけれど、しみじみ美味しい。
そして、びっくりするくらい珈琲とよく合うんです。

ぜひ、この「原点」を味わいに来てください。

春メニュー始まりました。
三軒茶屋店、神戸・御影店のメニューが変わりました。
趣向の違う春のデザート4種、ぜひお召し上がりください。
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