時を刻む、豆のかたち
みなさん、こんにちは。MAMEHICO東京スタッフの草ヶ谷美香です。
三軒茶屋店のテラス席には、時計を掛けています。
「豆時計」と呼んでいるその時計は、2005年にカフエマメヒコが三軒茶屋にできたときに、代表の井川さんのお友達が開店祝いにプレゼントしてくれたものだそうです。
毎日、朝番のスタッフが開店準備のひとつとしてテラスの壁に掛け、遅番のスタッフが締め作業のひとつとして店内に取り込んで帰ります。
強風の日は、風に煽られて落ちないように、店内にしまっておくようにしています。
これまでに何度か調子が狂い、近所の時計屋さんで修理してもらったこともあります。
何年か前の修理のときには、針を交換しなければならなくなり、それまでのとてもシンプルな形の針から、少しデコラティブなものに変わってしまいました(選択肢がそれしかなかったのです…)。
いただいた当初はピカピカだったであろう木の土台も、長年使い込まれて、少しずつ擦れたり削れたりしています。
それをときどきヤスリとオイルで磨きながら、手入れを重ねてきました。
そうして使い続けるうちに、ずいぶん味わい深い見た目になりました。
そんなふうに少しずつ変化しながらも、開店以来ずっとMAMEHICOの歴史を見守り続けて、豆時計は今日も静かに時を刻んでいます。
「日本古来の豆と珈琲の店」として始まったMAMEHICOには、豆時計以外にも「豆」がつく呼び名がいくつかあります。
店内のシンボル的な棚は「豆棚」。
三軒茶屋店のドリンクカウンターのところに、ちょこんと佇む「豆の神様」。
スタッフのことも、昔は「マメガールズ」と呼んでいたそうです。笑
ここでこれでやっていくんだ、という開店当初の井川さんとその頃のスタッフの意気込みのようなものを、当時から残っている物や呼び名から、私は勝手に感じています。
20年の年月の中で変わったものはたくさんありますが、思いや姿勢といった「芯」の部分は、先輩スタッフたちからの見えないバトンとして、私たちが受け取り、今のMAMEHICOを続けているのだと思います。
三軒茶屋店にいらしたら、ぜひそんな歴史も感じてみてください。

少しずつ手を入れながら、
続いてきた時間があります。
その一端を、感じていただけたらうれしいです。