面白いほうを選んでみる
みなさん、こんにちは。MAMEHICO東京スタッフの池田玲菜です。
MAMEHICOが大事にしていることのひとつに、「長い目で視て考える」があります。
あえて大事にしているということは、「目先の利益」を優先する考え方も、一般的にある、ということだと思います。
正直、そうしたくなる気持ちもわかります。
先のことは予測できないし、すぐに利益が出るわけでもない。
「なんでそんなことやってるの?」と聞かれても、うまく説明できない。
それでも目先の損得だけで物事を決めないのは、その方が面白いからだと思っています。
私は大学で総合文化政策学部に通っていました。
文化振興のためにお金のマネジメントができる人を育てる学部で、「費用対効果をきちんと説明できること」が大事だと学んでいました。
大学と同時期に、MAMEHICOでアルバイトをしたり、舞台に出演したりしていました。
「映画や舞台を作るカフェなんて文化的すぎる!」と憧れていたのですが、関わっていくうちに、大学で習った「文化振興」との違いに違和感を覚えるようになりました。
MAMEHICOで起きることには、うまく説明のつかないことがたくさんあります。
コロナ禍で人がまったく歩いていない時期も、お店を開け続けていました。
数字だけ見れば、閉じていた方が正解だったかもしれない。
でも、あの日お店が開いていたから、私の居場所になった。
そして6年が経った今日も、スタッフとしてここにいます。
YouTubeドラマのたった2シーンのために、東京から群馬県桐生市までロケに行ったこともありました。
そのロケ先で出会った古民家の大家さんが、今のMAMEHICO紫香邸につながっています。
「こうしたら、こうなる」と説明できるものより、気づいたら思いもよらない形になっていた、ということの方が、面白い。
そう思うようになった私は、大学を辞めて、MAMEHICOで働くことにしました。
打算的に哲学を曲げない。意に沿わないことはやらない。
その結果、「こんなの採算が合わないよ…」ということは多々あります。
最近だって、たくさんお客さんが来た日の閉店後に、まだ檸檬をたくさん手搾りしなきゃいけないとなると、「なんで私、いちいち手で搾ってるんだろう…」と思ってしまいます。
それでも、「なんでこんなことを…」という日々の中から、思いがけない形で、大きなものが返ってきたことが、実際たくさんあるのです。
目の前のお客さんがなぜここにいるのか。このお店がどうやって今の姿になったのか。
それぞれに、オリジナルなドラマがある。
それは目先の利益を考えることより、はるかに面白いと思います。
だから私は、打算的に動かず、ある程度偶然を信じてみる。
長い目で視れば、いろんなものが返ってくる気がしています。

1_一緒に食べる
2_手間暇をいとわない
3_長い目で視て考える
4_素直であろう
5_自分に関心を持て
6_過剰こそが救う
7_干渉するけど監視しない
8_雑を大切に
9_とにかく行動を
10_ブリコラージュする