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いちごケーキの秘密

飯塚友美 2026年3月22日 料理・甘味 #いちごケーキ #季節

みなさんこんにちは。MAMEHICO東京スタッフの飯塚友美です。
今日は、苺のショートケーキのちょっとした秘密をお話しします。

実は、MAMEHICOのショートケーキには小さな“嘘”があります。
HPやインスタ、そしてメニュー表に載っている写真。
あれ、実物と少し違うんです。

もしお店でショートケーキを注文したら、ぜひメニュー表を手元に置いたまま待ってみてください。
運ばれてきたケーキと見比べてみると——きっと「あれ?」と思うはずです。

もうお気づきでしょうか。
写真は一段のショートケーキですが、実物は二段のショートケーキ。
いわば“逆写真詐欺”。
写真より実物のほうが、ちょっと立派なんです。

さて、なぜこんなことになったのか。
去年の苺ショートケーキは、スポンジを主役にした一層のケーキでした。
ふわふわのスポンジを楽しんでもらうためのケーキです。

そして今年。
「今年は苺クリームを挟んだショートケーキにしよう」というアイデアが出ました。

苺クリームに使う苺ピューレは、苺を煮詰めて作るのですが、これがなかなか手のかかる仕事です。
去年の自分たちには安定して作ることができませんでしたが、今年ならできるかもしれない。
そうして今年は、苺クリームを使うショートケーキに挑戦することになりました。

メニューの準備も整い、いよいよメニュー替えという前日。
最終確認の味見をしました。
去年よりもきっと美味しくなっているはず——そう思って口に運んだのですが…。
一口食べて、みんなで顔を見合わせました。

「…苺の香りがしない。」

決してまずいわけではありません。
普通に美味しいショートケーキです。
でも、期待していた「ふわっと広がる苺の香り」が感じられない。

もうメニュー替え前日。
困って井川先生に相談すると、
「それは、スポンジとクリームのバランスだね。二層で作ってみたら?」
というアドバイスをもらいました。

さっそく二層で組み直してみると…、びっくり。
ただ二層にしただけなのに、別物のように美味しくなりました。

口に入れると、スポンジがすっとほどけて、そのあとから苺の香りがふわっと広がる。
クリームは軽くて、苺の酸味と甘さがちょうどいい。
気がつくと、フォークがもう一口進んでしまう。
ショートケーキって、やっぱりこうでなくちゃ…!と思いました。

こうして、メニュー替えの直前にショートケーキは二層になりました。
もちろん材料も、作業工程も倍かかります。
でも、味がよくなるなら、そのほうがいい。

MAMEHICOでは、レシピを一度決めたら絶対に変えない、という考え方はありません。
むしろ、もっと良くなるなら、直前でも、途中でも変えていく。
そのほうが、お客さんにとっていい一皿になると思うからです。

そんなわけで、メニューの写真は一段、実物は二段。
ちょっとだけ写真と違いますが、そのぶん、苺の香りがふわっと広がるショートケーキになりました。

季節が春に移り変わるにつれ、苺の季節もそろそろ終わりです。
ぜひ最後に、本当に美味しい苺のショートケーキを。お召し上がりください。

いちごのメニューはパフェとケーキです。

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