MAMEHICOのグラノーラは、できるかぎり自然に、できるかぎり正直に作っています。
いまではスーパーでも見かけるグラノーラですが、私たちが最初に焼きはじめたのは2016年。
三軒茶屋の裏のキッチンで、井川さんが「グラノーラ作ってみた」と言いながら、オーブンを開けたり閉めたりしていたのが始まりでした。
ドライフルーツを変えたり、砂糖の種類を変えたり、焼き時間を調整したり──。
何度も失敗を重ねながら、ようやくいまのかたちに落ち着きました。
甘さはひかえめで、噛むほどに穀物とナッツの香ばしさが広がります。
派手さはないけれど、毎日食べても飽きない。
MAMEHICOらしい、滋味深い味わいのグラノーラです。
原材料は、押麦・米粉・菜種油・素焚糖(すだきとう)・はちみつ・くるみ・レーズン・ピーナッツ・米・麦・玄米・黒大豆・クランベリー。
国産素材を中心に、圧搾による菜種油や種子島のきび砂糖など、できるだけ体にやさしい材料を選んでいます。
余計な添加物や香料は一切使っていません。
作り方はとてもシンプルですが、手間がかかります。
材料を大きなボウルで混ぜ、天板に広げて160℃のオーブンでじっくり焼く。
途中で何度も混ぜて焼きムラを防ぎ、焼き上がったあとは少しずつ空気を含ませながら冷ましていきます。
この「冷ます」工程こそがいちばんの腕の見せどころ。
うっかりすると、砂糖やはちみつの糖分が固まり、板飴のようになってしまうのです。
完全に冷めたところに、レーズンやクランベリーを混ぜて仕上げます。
一袋ずつ、ナッツやフルーツの偏りが出ないように、目を配りながら詰めていきます。
くるみばかりの袋があったり、レーズンばかりの袋があったり──そんなことがないように、最後まで気を抜けません。
2025年にはパッケージも新しくなりました。
白い袋の中央に、ピンクのネコのラベル。
お店に並ぶと、それだけで少し気持ちが明るくなるデザインです。
朝食に、ヨーグルトや牛乳をかけて。
おやつに、ジャムやはちみつ、季節の果物を添えて。
そのままぽりぽりつまんでも、素材の香ばしさが楽しめます。
毎日の食卓に、静かに寄り添う一袋。
それが、MAMEHICOのグラノーラです。