味わいが移ろうパフェ
みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
少しずつ、春の気配を感じる日々。
ただいま三軒茶屋店と神戸・御影店でお出ししている、みかんやいちごのデザートも、そろそろ終わりが近づいてきました。
季節が進むにつれて、ちょっとおもしろいことがあります。
収穫されるみかんの品種も、少しずつ変わっていくのです。
同じ“みかん”なのに、甘さも酸っぱさも、まるで別もの。
「え、こんなに違うの?」と思うくらい。
だからこそ、そのまま同じ組み合わせで出すのではなく、そのときのみかんにいちばん合うバランスを探して、パフェの中身もひそかに変えています。
オレンジと白の層でできた、見た目はシンプルでかわいらしいパフェ。
でも食べ進めていくと、「あ、これちゃんと考えられてるな」と気づく方もいらっしゃるんじゃないかな、と思っています。
白い層担当は、アイスクリームと生クリーム、そして“ふるふる系”。
この“ふるふる系”、実は2種類あって、ミルクプリンか、ヨーグルトパンナコッタが入っています。
え、どっちかでよくない!?って思いますよね。笑
ほんとうにそうなんです。
はっきし言って、とんでもなくめんどうです。笑
でも、ここがポイント。
なぜ“ふるふる系”にふたつのパーツがあるのか。
それは、そのとき使っているみかんによって、合わせるものを変えているからです。
出だしのころは、「西南のひかり」。
甘くてジューシーで、そのままでも満足感があるタイプ。
ここに甘いものを重ねすぎると、少しずつ口が疲れてくるので、ヨーグルトパンナコッタを合わせて、軽やかに仕上げています。
そして、いまは「不知火(しらぬい)」。
こちらは酸味が強めで、けっこうパンチがあります。
ものによっては「すっぱ!!」ってなる、目覚め系です。笑
この酸味にさらにヨーグルトを重ねると、ちょっと攻めすぎ。
なので、こちらにはミルクプリンのやさしい甘さを合わせています。
“甘い×甘い”
“すっぱい×すっぱい”
同じ方向に寄せすぎると、バランスが崩れてしまう。
ちょっと違うもの同士のほうが、うまくまとまる。
人間と同じですね。笑
みかんパフェは、そんなことを考えながら作っています。
スプーンを入れると、気づいたら、するする〜っと最後まで。
あまりにもするする進むので、あれ、もうない!と、気づいたらグラスが空になっています。
冬の柑橘、ほんとうにおいしいです。
季節の終わりに。
「あ、食べておけばよかった」とならないうちに、食べおさめにいらしてください。

みかんのメニューはパフェとケーキです。