いちごケーキの秘密
みなさんこんにちは。MAMEHICO東京スタッフの飯塚友美です。
今日は、苺のショートケーキのちょっとした秘密をお話しします。
実は、MAMEHICOのショートケーキには小さな“嘘”があります。
HPやインスタ、そしてメニュー表に載っている写真。
あれ、実物と少し違うんです。
もしお店でショートケーキを注文したら、ぜひメニュー表を手元に置いたまま待ってみてください。
運ばれてきたケーキと見比べてみると——きっと「あれ?」と思うはずです。
もうお気づきでしょうか。
写真は一段のショートケーキですが、実物は二段のショートケーキ。
いわば“逆写真詐欺”。
写真より実物のほうが、ちょっと立派なんです。
さて、なぜこんなことになったのか。
去年の苺ショートケーキは、スポンジを主役にした一層のケーキでした。
ふわふわのスポンジを楽しんでもらうためのケーキです。
そして今年。
「今年は苺クリームを挟んだショートケーキにしよう」というアイデアが出ました。
苺クリームに使う苺ピューレは、苺を煮詰めて作るのですが、これがなかなか手のかかる仕事です。
去年の自分たちには安定して作ることができませんでしたが、今年ならできるかもしれない。
そうして今年は、苺クリームを使うショートケーキに挑戦することになりました。
メニューの準備も整い、いよいよメニュー替えという前日。
最終確認の味見をしました。
去年よりもきっと美味しくなっているはず——そう思って口に運んだのですが…。
一口食べて、みんなで顔を見合わせました。
「…苺の香りがしない。」
決してまずいわけではありません。
普通に美味しいショートケーキです。
でも、期待していた「ふわっと広がる苺の香り」が感じられない。
もうメニュー替え前日。
困って井川先生に相談すると、
「それは、スポンジとクリームのバランスだね。二層で作ってみたら?」
というアドバイスをもらいました。
さっそく二層で組み直してみると…、びっくり。
ただ二層にしただけなのに、別物のように美味しくなりました。
口に入れると、スポンジがすっとほどけて、そのあとから苺の香りがふわっと広がる。
クリームは軽くて、苺の酸味と甘さがちょうどいい。
気がつくと、フォークがもう一口進んでしまう。
ショートケーキって、やっぱりこうでなくちゃ…!と思いました。
こうして、メニュー替えの直前にショートケーキは二層になりました。
もちろん材料も、作業工程も倍かかります。
でも、味がよくなるなら、そのほうがいい。
MAMEHICOでは、レシピを一度決めたら絶対に変えない、という考え方はありません。
むしろ、もっと良くなるなら、直前でも、途中でも変えていく。
そのほうが、お客さんにとっていい一皿になると思うからです。
そんなわけで、メニューの写真は一段、実物は二段。
ちょっとだけ写真と違いますが、そのぶん、苺の香りがふわっと広がるショートケーキになりました。
季節が春に移り変わるにつれ、苺の季節もそろそろ終わりです。
ぜひ最後に、本当に美味しい苺のショートケーキを。お召し上がりください。

いちごのメニューはパフェとケーキです。