みなさん、こんにちは。
そして、ごきげんよう。
9月より、MAMEHICO銀座では、「MAMEHICO Acoustic Live 」として、様々なミュージシャンのアコースティックなライブがスタートしました。
僕はそのライブのブッキングをしている、渡辺定路ことジョージです。
店で見かけたら、「ジョージ!!」って声をかけてください。
さて。
この、「MAL」ですが。
(是が非でも、マルと呼んでください。笑)
ライブに行く楽しみのひとつに、「幸運な出会い」があります。
MAMEHICO銀座は小さい箱なので、
(ミュージシャンはライブハウスをハコって言い方をします)
ライブを聞きに来たみなさんだけじゃなくて、僕たちミュージシャンとも出会う、絶好の機会です。
僕たちもライブを企画するにあたって、「幸運な出会い」が起こりやすくなるためにはどうしたらいいか、そんなことを考えて企画しています。
「幸運な出会い」といえば、MAMEHICOと僕との出会いも幸運…?
いやー、なんともまぁ、不思議な出会いと縁なのであります。
僕がMAMEHICOに出会ったのは遡る事10年前、まだ大学を出たばかりの頃です。
就職せずミュージシャンとしてやっていくぞと意気込んだものの、もちろん仕事なんてほとんどなくて、知り合いの歌手の方から、「渋谷に面白いカフェがあるから来てみないか」、そう誘われたのが最初です。
それが今はもうなき、渋谷の宇田川町店でした。
宇田川町店には店内に小上がりがあって、3人も立てばもういっぱいというステージでしたが、そこで、コントをやったり、ライブとは言えないけど音楽ものの企画もやっていました。
そのひとつに「音楽家の夜話」という企画があって、ゲストで呼ばれたんです。
そこで井川さんと初めてお会いし、「ひとまずなんか吹いてみてよ」って言われて。
その話術に圧倒されつつ演奏したら、その日の帰りに「今ちょうど映画の企画考えてるから、出てみてよ」って巻き込まれました。笑
当時、MAMEHICOは、田口トモロヲさん主演で、毎年、映画を撮っていました。
そこになんと、役者として出ないかって誘われたんです。
その映画が「ゲーテ診療所」(2015年)という映画なんですが、北海道ロケもある大掛かりなもので、僕はもちろん、「役者なんて無理です、無理です」と断ったんですけど。
「あっ、大丈夫。セリフとか無いから。ほんとだよ、だって喋れない役なんだから」って、井川さんに口説かれて。
セリフないならと、渋々引き受けたんですけど。
どんな話なんだろうと思って台本を読んでみたら。
「ショックで喋れなくなってしまった青年が、音楽家であり医師でもあるゲーテ先生との出会いを通じ、言葉を取り戻すストーリー」と。
ラストシーンには、たっぷり台詞がありました。
はい、騙されました。笑
でも、それがきっかけで井川さんと深く関わるようになり、いろんな企画に参加しました。
とにかく井川さんは面白くないと駄目ってヒトで。
僕はいままでこんな人に出会ったこともないし、今後も出会わないと思います。
この続きはまた。
「MAL」マル、ご期待ください。
映画「ゲーテ診療所〜とうさんのティラミス〜」より
ショックで喋れなくなってしまった青年 田畑ソラ