フィクションが映した真実

こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの池田玲菜(れいな)です。
年明けからM=HicoでYouTube連続ドラマ『ノッテビアンカ』を紹介しています。
わたしがそのナビゲーターを務めますので、みなさんよろしくお願いします。
『ノッテビアンカ』では、OSSEKKAIカフェの店員「ハルエ」役を演じています。

さてこのドラマ。私がすごいと感じているのは、ドラマだからもちろんフィクションですが、いやいやこれはドキュメンタリーだなというところなのです。

撮影していたのは2021年。まさにコロナ禍まっただなか。
ストーリーらしいストーリーがあまり無い分、映像や音楽、ドラマの中から聞こえてくる様々な環境音から漂ってくる空気感が、コロナ禍の東京の閉塞感そのものなのです。

私の出番のロケ地は渋谷が多かったのですが、その頃の渋谷は本当に異様な光景でした。
不要不急という言葉、他人と関わるなという風潮、マスクをして死んだように歩いている子どもたち、誰もいないスクランブル交差点の巨大モニターには緊急事態宣言。

大学に通っていた私も授業はオンラインになり、友人と会うこともめっきりなくなりました。
私にとっても、思い描いていた未来が曲がってしまったという印象でした。

井川さんはコロナが始まった当初から「このコロナ騒動はおかしい。いろんなことを精査すると、ちっとも辻褄が合っていない。それなのにやたらと、メディアを使って強制だけはしてくる。それにみんな妄信的になっているから、この騒動はなかなか終わらないだろう。こういうときにコロナを話題にすれば、嘘かホントかで喧嘩になる。そんなことにボクは関わらない、徒労だから。だけどコロナ騒動が終わったら、もうそこには元の世界はない。そのためにできることを考えよう」って、2021年当時から、私によく言ってくれました。
そして実際、2025年のいま、つくづくそうなってるなと感じます。

コロナ禍で時間ができたからこそ、家に籠もっているのではなく、連続ドラマを撮って、コアな人間関係を深めていこう。
それで毎週末ドラマ撮影のために集まることにしたのです。
週末集まって、みんなでワイワイとロケをして、一緒にご飯を食べて、「ではまた来週!」って解散する。
それを一年間ずっと続けたので、「ノッテビアンカ」の井川組はほんとにみんな仲良くなったんです。

いまでこそこうやってバラしちゃってますが、当時は「そんな不謹慎なこと」と非難されるに決まってるので、私は友人や知人にも話してませんでした。

このドラマは、そういう色々なことが、そこはかとなく映しだされているので見てて辛い人もいるかも知れません。
だから私は「楽しいドラマですよ、面白いドラマですよ、みんな観てください」と単純には言えないのです。 

連続ドラマ「ノッテビアンカ」
全8話(vol.1〜8 Act.1,2,3/24回)
vol.2 Chicken Act.1 こちらから
YouTube再生リストはこちらから

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