檸檬ケーキを食べながら
こんにちは、MAMEHICOのトモです。
先日、銀座店に、朝一番いらしたマダム。
檸檬ケーキを食べながら、こんなことを話してくれました。
「あぁ、この檸檬ケーキ…。。。本当に有難いわぁ。
有難い、って言葉があっているのかわからないけど…
だけどね、これを食べると。
健やかに育てられた檸檬の木や、
そこに注ぐ太陽の光。
スタッフのみんなの、手仕事…。。。
そういうものを、感じるのよね。
キュンと酸っぱいこの檸檬クリームは、
どうやって作られているのかしら…。」
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「檸檬クリームを炊く時、
たっぷりの檸檬果汁を使います。
そして、その檸檬果汁と同じくらい、たくさんのお砂糖が入ります。
お砂糖の種類は、グラニュー糖を選んでいます。
「あら、白いお砂糖をどっさり使うなんて、MAMEHICOさんらしくないわ…!」
なんて、がっかりされる方もいるかもしれません。
精製されていないお砂糖の方が
ミネラルなど栄養も一緒に取れる分、身体には良いですね。
それに、サトウキビ本来のコクや味わいが、ありますね。それは、本当に、その通りなのです。
けれど、檸檬クリームを炊く場合、
茶色いお砂糖では、とうきびの味が勝ってしまい、檸檬の風味がぼやけてしまう…。。。
逆に、雑味のない白いお砂糖を使うと。
口いっぱいに爽やかな香りが広がる、キュンと酸っぱい、
あの、檸檬クリームが炊けるのです。
「薬も、過ぎると毒となる。
毒薬転じて、薬となる」という、ことわざがあります。
”これが身体にいい”
”これは身体に毒”
そうやって、理屈で考え、気にしすぎることは、
人によっては、かえって毒になってしまうこともありそうです。
それより、「あっ、美味しい。」と、
五感を通じて伝わる喜びを、大事にしたいなぁって、思っているんです。」
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マダムは終始、
ニコニコと話を聞いてくださり、
にっこり微笑むほかに、何も仰りませんでした。
お皿の檸檬ケーキを綺麗に食べ終わったあと、
彼女は、銀座店の大きなガラス窓の前に立って。
日の光を浴びて、ううんと、大きく深呼吸して。
「ありがとう。一日、頑張れそうだわ。」と
またにっこり笑って、出ていかれました。
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