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壁を塗るとは

イベントスタッフの坂本です。

MAMEHICOは「みんなで場を創っていく」ことを掲げ、お店の内装もスタッフやお客さんで作った部分があります。
銀座にも神戸にもある、ペンキでラフな模様をつけた壁がそのひとつです。

こう説明されて「あぁ、あの壁ね!」と思い出せる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。

正式にはなんと呼ぶか分かりませんが、両店には「デコラティブ塗装」と私たちが呼んでいる方法で、壁に模様をつけたのです。

デコラティブ塗装の手順は、極めてシンプルです。
まず、壁を単色で綺麗に塗ります。
次に、木の欠片の面に、違う色のペンキをつけて、色々な模様をつけます。
これだけ。
簡単そうに思えますでしょう・・・?
でも、やる人が同じであれば、自由に模様をつけているつもりが、似た模様ばかりが量産されていきます。
「自由とは、型とは、一体なんなのか」思わず哲学的に自分に問いたくなります。
「人の動きにはクセがあるんだなぁ。」としみじみ感じました。

ちなみに、私がひとりでやったところは「こんなにダサい壁を見たことないわ。」ってくらいダサい仕上がりになって、どうしようかと思いました。笑
じゃあどうやって、あんなに違う模様を連ねることが出来たのかというと、それだけ多くの人の手で、模様を描いたからです。
井川さんの指導のもとに、Aさん→大きな模様、Bさん→小さめの模様、Cさん→変わったかたちの模様、Dさん→違う色のペンキで色を薄く重ねる、Eさん→模様をにじませていく…など。
それぞれが同じ場所ばかりで作業せずに、場所を移動していくと、色々な模様が、良い感じに並びます。
役割を分担しているつもりはないのに、気づけば集団のなかで自分の個性が役割を果たしている。
これは、みんなでやることの醍醐味だな~!と感じました。

みんなでデコラティブ塗装をした日から、半年くらい経ちました。
半年前、そもそも神戸にチームは存在していなかったし、銀座も、自分ごとのようにMAMEHICOに積極的に参加してくれる人が増えている実感があります。
あと半年したら、デコラティブ塗装より、もっと面白いことがみんなで出来るのかしら。

デコラティブ塗装の壁を見ると、私にとっては、過去の思い出ではあるけれど、未来の楽しみも描かれているな、と感じます

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