こんにちは!MAMEHICOのトモです。
最近お弁当クラブメンバーが増えてきて、嬉しいです…!
東京で100名。神戸に30名。
このお弁当クラブがはじまった時には想像できなかった数です。
MAMEHICOお弁当クラブは、コロナ初期の2020年4月に始まりました。
緊急事態宣言の最中。
渋谷の街は誰一人として歩いてなくて、あんなに人で溢れかえっていた街が、
もう「日本沈没」というタイトルの映画のワンシーンかな、と思うくらい。
本当に静まり返ってしまいました。
そんな中、マメヒコは毎日開けよう、と決めて。
1人しかお客さんが来ないなんて日もあったけど、それでも開けていました。
ただ、問題なのは、
ケーキや食事をどのくらい用意すればいいのかわからない。
ケーキは1人分焼く、というわけにいかないので、
ワンホール用意しても余ったものはドサっと捨てることになってしまう。
これでは、スタッフもなんのためにやっているのかわからないので、
この頃のお食事やデザートは予約制にすることにしました。
そして、その予約はチャットでできる、というように考えました。
メニューはそれまで、大人数のお客さんを対象に構成されていました。
主食はどんなに忙しくても、どのスタッフでもブレずに提供しやすく、
管理しやすい、パンがメインでした。
でも、コロナ禍では、少ないお客さんに向けて用意するやり方に。
どこもお店が空いてない。
誰かと食事することもタブー。
そんな行き詰まった空気の中、わざわざ来てくれたお客さん。
せっかくいらしてくださったんだから、
身体にいい玄米ご飯を、丁寧に炊いて出そう。
野菜は、地場の鮮度の良いものを買ってこよう。
肉や魚も鮮度の良いものを使って。
その日その日の具合で調理する。
そういうものを、予約してくれた人に向けて作ろう。
そんな経緯でお弁当クラブは始まりました。
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「そもそも、お弁当というものの語源はですね。中国南宋時代なんですよ。
便当。意味は好都合、便利なこと、など。この便当が日本に入り、弁えて(そなえて)用に当てる、という漢字が当てられた。
だから、お弁当っていうのは、
「仲間の都合のいいように振る舞うこと」、
「困ってる仲間に役立つこと」といえるでしょ。
つまりお弁当を作ってあげるというのは、
とても利他的なことだなと思ったんですよね。
小さな顔見知りの中でモノが動くのって、なんか楽しいんですよ。
そういうことをやりたいねと、もう10年くらい前から言っててね。
定期券、コーヴァイヴ、マルシェ‥色々やったけど、
どれもしっくりいかなかったんですよ。
そこでの失敗から学んで、お弁当クラブに託してるわけなのでね。
何が間違いだったかと端的にいえば、
最初から1万人相手でも対応できるよう考えたこと。
10人で手一杯というものをやろうと、ようやくなれたんですね。
この「お弁当クラブ」は、
知った顔10人にだけやればいんだから気がラクです。
知った顔が増えたときは、増えたときに考えてやればいんでね」
井川さんがお弁当クラブを始める前に、
コロナ禍によくよく通ってくれていた10人のメンバーに向けて、
提案したチャットです。
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「今日は、誰が食べるのかなぁ…!」そうやって、
食べる人の顔を想像しながら作るお弁当は、本当にやりがいがあります。
そして、食べたら、必ず反応が返ってくる。
誰が食べるのかもわからず、万人に向けて作られ、
ずらりと並べられたお弁当とは、
受け取る方も、作る方にとっても意味合いが違います。
たった10人に向けて始まったお弁当クラブなので、
予約がたくさん入った日は、まさにてんやわんやしていますが…!
それでも、お弁当を通じたやりとりが、何より楽しいので、
10人でやっていた時と同じやり方で、続けられているんだと思います。
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