こんにちは!MAMEHICO店主の井川です。
北海道の遠軽町で、長年、在来の豆を扱っている
「べにや長谷川商店」というお店があります。
その店主、長谷川清美さんとボクはかれこれ15年、
家族ぐるみの付き合いです。
ボクも東京で「日本古来の豆」をコンセプトにカフェをやってきたし、
北海道でハタケマメヒコを10年、
無農薬で大豆、小豆を栽培してきた苦労がありますから、
いまのヒトが豆を好んで食べないことを知ってます。
なので長谷川さんに、
「こんな時代に、ご商売大変じゃありませんか?」
と失礼ながら聞いてみたんですね。
そしたら、こんなようなことをおっしゃった。
「フフフ。井川さん。
たしかに豆を料理するヒトはどんどん少なくなって、
もしかしたら絶滅危惧種みたいになってるかもわからないわね。
大きなマーケットとしての豆商売は、厳しいわよ。
みんな撤退してるもの。
だけどね、かといってゼロになるわけではないのね。
日本人のだれ一人も豆を煮ないなんてことはない。
ほんとに少ないけれど、自宅で豆を煮たいってヒトはいるのよ。
そのヒトたちが、数少ない豆問屋である、
べにや長谷川商店に注文してくるから、取引高はすごく増えてるのよ」
下駄を履くヒトは減っていても、下駄屋は無くなりはしない。
少子化だろうが、子供向けのおもちゃは無くなったりはしない。
長年続けてこられた豆問屋さんですが、
ご苦労もおありでしょうが、
地道なことをコツコツと続けてこられてすごいなと思いました。
以下は長谷川さんのHPより。
—
北海道遠軽町近郊で農業暦40∼50年以上のベテラン農家が、毎年毎年だいじに在来種の種をとり、豆をつくり続けています。
その土地その土地で、長年はぐくまれてきた食文化とともに残念ながら、
在来種は絶滅の危機に瀕しています。
昭和30年代からはじまった高度経済成長という
大量生産大量消費の波に飲み込まれ、
均一性があり見栄えがよく、
さらに収量もあるF1品種の作物にとってかわったからです。
そんなことから、こんなプロジェクトを立ち上げ
日本各地に眠る在来種の豆をはじめ、
さまざまな作物を発掘し紹介するととも、
在来種をつくり育ててきた人たちを取材し、
大切にはぐくんできた暮らしを紹介していきます。
地方には「なつかしの味」がまだまだ残っています。
日本各地に眠るなつかしの味を掘り起こし、
地方の食べものサミットを開催し、つくり手との交流を深めていきます。
「ここの地方ではこの野菜をこういうふうに使ってきた」
「我が家で食べている郷土料理」
「○○ばあさんのつくる○○はおいしい」
「むかし行事に(お正月、冠婚葬祭など)こんな料理をつくっていた」
などなど。。。
銀座豆談義
日時 6月8日(木)15:00~17:00 19:00~21:00
料金 ¥3300+1ドリンクオーダー
話すヒト 長谷川商店長谷川清美 MAMEHICO代表井川啓央