藍染和紙について

みなさん、こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影店長のシゲです。

 

今日は御影のファサードと、

銀座の店内に貼っている藍染の和紙について語りたいと思います。

 

あれは、確か去年の7月末だったかな。
御影の新装工事の最中、井川さんが「ファサードはアートにしたいね」

って急に言い出したのです。


ファサードに和紙を貼ってみようと。

いつもの調子で「シゲ、探しといて」と井川さん。


和紙と言っても千差万別。何かしら特色があった方が良いのかなぁと思い、

兵庫県の伝統工芸品である手漉き和紙「杉原紙」の工房にも何回か足を運んでみたのだがしっくりこない。

 

あーでもない、こーでもないと言ってたところ、

藍染の和紙はどうかというアイデアが。


藍の産地といえば徳島県の阿波が有名。
そこには有名な藍染師が染める藍染和紙があるらしい。

 

「じゃあシゲ、行ってきて」
と井川さんから新たなミッションをいただいたのでした笑

 

突如夏風邪でダウンしたみゆきを家に残して笑、高速を飛ばすこと約3時間。やってきました徳島県!

事前にアポを取っていた藍染師「藤森美恵子」さんと早速打ち合わせ。


何か神戸らしいものを、ということで

神戸の山と海を連想させるデザインにしていただくことに。


でも藍染でこういった曲線を出すのは相当難しいらしい。

藤森さんはすごく謙遜されながら

「手前味噌ながら他にできる方はなかなかいらっしゃらないかと」

オープンが迫っていて焦っていた僕の無茶な納期希望にも、

イヤな顔をせず快く引き受けてくださったのでした。

 

そして出来上がってきたのがプレオープン日のギリ1週間前。
東京からヘルプにきてくれた総勢20名のみんなで難航しながらも

なんとかあの長尺の和紙を無事に貼る事ができたのです。


あのファサードにはいろんなストーリーが詰まっている。

出勤するたびにあの暑かった日の感動が蘇ってきます。